JM WESTON(ジェイエムウェストン) Golf derby #641 Blue

ラザフォードのNavyのミュージックバッグを購入し、この鞄に合う靴を購入しようと考えた際にデザイン的にドレス過ぎず色合いも合うと思い、2018年にフランスに行った際にパリのサンジェルマンデプレ店で購入しました。

ブランド紹介

フランスの老舗靴ブランドであるJM WESTON(ジェイエムウェストン)は1891年エドゥアール・ブランシャールがフランス リモージュに開いた工房からスタートしました。

ブランドのシンボルとも言える180 シグニチャーローファー」や、丸みのあるシルエットが人気のUチップ「641 ゴルフ」など、フレンチトラッドを象徴する商品で日本だけでなく世界的にも人気のある靴ブランドです。

このブランドの特徴として自社のタンナー(革のなめし工場)を所有している点が挙げられる。

通常、靴のメーカーは材料は別の業者から仕入れた上で製造するのが普通であるがJM WESTONは本社工場のあるリモージュのほど近くにタナリーを所有しておりレザーソールに関しては全てこちらの革が使用されていると言われています。

商品説明

Golf derby #641

1955年ゴルフ場の芝生で誕生したとの話からGolfと名付けられたこの商品

世界的な写真家であるロバート・キャパ(Robert・Capa)もこの靴を愛用していたとの逸話もあり別名『ジャーナリストシューズ』というニックネームもある靴です。

フォルムとしてはカジュアル色が強くジャケットスタイルやデニムで綺麗目に合わせるのが最適だと思います。

あと、ソールがラバーソールの為、天候をあまり気にせず履くことができる点もこの靴の便利なポイントになると思います。

アッパー:ブルーボックスカーフ

ソール:オールテランラバーソール

製法:グッドイヤーウェルト製法

見た目はコロンとした感じでスーツ似合わせるというよりジャケットや綺麗目なカジュアルに合わせるのが良さそうなフォルムです。

ソールにはタイヤメーカーやミシュランガイドで有名なミシュランと共同開発したリッジウェイソール(ラバーソール)が使用されています。

箱は現在ブルーの綺麗なデザインの物に変わっています。

靴の絵も載っているので箱での保管をする場合でもどのような靴が入っているか一目瞭然です。

靴と一緒にシューズツリーも購入しました。

購入店舗

JM WESTON サンジェルマンデプレ店

住所:49 Rue de Rennes, 75006 Paris,

地下鉄4号線 Saint-Germain-des-Prés(サンジェルマンデプレ駅)から徒歩3分程度

店舗としてはこぢんまりしたところですがフランス語・英語が堪能ではない私ですが丁寧に接客して頂きました。

少し歩いていけば百貨店のボンマルシェやムール貝のワイン蒸しが美味しいLeon(レオン)等がある買い物や食事を楽しむには便利な立地です。

最後に

2018年に購入してからあまり履く機会がなくまだまだ綺麗な状態です。

ジャケットスタイルや休みの日の綺麗目なカジュアルスタイルにも合うので少しづつ出番を増やしていければと思います。

JM WESTONに限らず革靴の履き始めは靴擦れ等、足のダメージが大きいためまだまだ履き込まれていない靴があるのが正直なところです。

靴自体は非常に好きなので履き込まれた靴なども順次ご紹介していきたいと思います。

東京カテドラル聖マリア大聖堂 1964 丹下健三(Kenzo Tange)

戦後日本を代表する建築家・丹下健三氏が設計した東京カテドラル聖マリア大聖堂(1964年竣工)をご紹介したと思います。

東京カテドラル聖マリア大聖堂とは

正式名称はカトリック関口教会と言い東京都文京区関口にあるキリスト教カトリックの教会です。

1962年、丹下健三、前川國男、谷口吉郎の3名による指名コンぺの後、丹下健三がコンペを勝ち取りました。

1964年に竣工した鉄筋コンクリート造、地上1階一部中2階、中3階、地下1階の建物。

所在地:東京都文京区関口

意匠 設計:株式会社丹下都市建築設計研究所
施工   :大成建設

DOCOMOMO Japanの「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定。

特徴

8枚のHPシェルと呼ばれる双曲放物面をもつ鉄筋コンクリート造の版によって構成され、版の外側には全面にステンレス板が張らています。建築時の資料映像を見たことがありますが職人さんが絶壁に登るかの如く屋根にへばりついて作業をしている姿が印象的でした。8枚のHPシェルは上部に向かうほど垂直に立ち上がっていくような造形になっています。

内部はコンクリート打ち放して岩窟を思わせるような荒々しい造形ですが天井から降り注ぐ光によって教会という場所にふさわしい厳かな雰囲気になっています。

天井は十字にガラスが嵌め込まれておりこの教会を上から見ると地上に十字架が出現するというなかなか考えつかない建物になっています。

施設情報

業務時間:9:00-17:00(12:00-13:00はお昼休み)

ただし、下記の時間はミサ等の教会本来の催しがありますので見学は控えてください。

日曜日の8:00-14:00頃

水曜日、木曜日、金曜日の10:00-11:00頃

木曜日 13:00-16:15頃

祈りの場所ですのでマナー等は守って見学させていただいてください。

敷地内にはカトリックの巡礼地であるフランスのルルドの泉を模した岩窟があったりします。

https://catholic-sekiguchi.jp

アクセス

最寄駅は東京メトロ有楽町線 護国寺駅から徒歩10分程度

音羽通りから右折した後は坂道が続きますが登り切った後はフラットな道のりになっています。

最後に

1964年という戦後から東京オリンピックにかけての戦後復興期にこのようなデザインと施工技術があったということに驚きを感じました。瓦礫の中から復興する日本の明るい未来への希望を感じる素晴らしい建築だと感じました。

バルセロナ・パビリオン 1929 ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)

近代建築の三大巨匠の一人であるミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)が設計したバルセロナ・パビリオン(Barcelona Pavilion)(1929年竣工 1986年復元)を紹介したいと思います。

バルセロナパビリオンとは

1929年にスペインのバルセロナ万国博覧会でドイツ館として建設された建築物。

展示施設としてではなくスペイン国王(アルフォンソ13世)を迎えるためのレセプションホールとして建設された。

博覧会終了後、間もなく取り壊されたがのちにモダニズム建築の傑作として評価され、彼の生誕100年にあたる1986年に当時の場所と同じところに復元された。

同館のためにデザインされたバルセロナ・チェアもモダンデザインの傑作として知られている。

建物は鉄・ガラス・石・水面で構成されており直線的でシンプルなデザインが特徴になっています。

しかし、石の模様等によってシンプルで冷たい印象がなく、広いガラス窓から降り注ぐ光の陰影が建物自体を芸術作品のようにする素晴らしい作品だと思います。

施設情報

開館時間

3月~  10月 10:00~20:00
11月〜 2月 10:00~18:00

入館は閉館時間の15分前まで

※基本12月25日は休業

料金(2022年現在)

一般 8ユーロ

学生等 4ユーロ

※毎月第一日曜日は入場無料

施設H.P.

Home

アクセス

モンジュイックの丘の麓、スペイン広場からカタルーニャ美術館に登っていく途中の右側の広場の奥にあります。スペイン広場からは徒歩10分程度の距離になります。

バルセロナ空港からもAerobusに乗れば35分程度でスペイン広場に到着しますのでアクセスも良い場所にあると思います。

空港からの片道料金は5.9ユーロ 往復料金で10.2ユーロになります。

その他、地下鉄のチケットとセットで購入すると割引率が高いようなので利用されるといいと思います。

最後に

この作品はミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)の名言として知られる「Less is more (少ないことは、より豊かなこと)」を体現した作品だと思います。

近くのホテルに宿泊していたので時間を変えて何度か伺いましたが光の当たりかたで雰囲気が変わり写真を撮っていても色々な表情が現れると感じた建物でした。

訪問したのは2016年の2月、イギリスに行った後に訪問しましたが日差しが同じヨーロッパでも全く違うことに驚いたのを覚えています。

また再訪できればと考えています。

オリーブの木とMUJIの磁器鉢

数年前からオリーブの木が欲しいと考えていましたがなかなか気に入った鉢が見つからなくてそのままにしていました。

しかし、無印良品(MUJI)にいい鉢が販売されていましたので購入しました。

オリーブについて

購入した品種はウエストオーストラリアミッション(W.A.Mission)と呼ばれる品種で名前の通りオーストラリア原産の品種(スペイン原産のマンザニロとDNA的には同一品種のようです。)

ホームセンターで購入しましたが品種が色々あることをその時に初めて知りました。

色んな品種、形の中から気に入った形を探して購入しました。

サイズ的に小さいこともあるのか価格的には¥1,000.-程度で購入しました。

植木鉢の商品詳細

品名:磁器鉢 4.5号 受け皿付き 

商品番号:12025719

2層構造になっていて上の植木鉢の底部分には7ヶ所の小さい穴が空いているので、鉢底ネットや鉢底石がなくても培養土のみで使用できるとのことです。

受け皿部分も深型なので排水が溢れて部屋を汚す可能性が少ないとのことです。

サイズ:直径約15.0cm 高さ約:17.0cm

材質:磁器製

原産国:中国

価格:¥1,190.-(税込)

https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550512025719

最後に

今は購入したままのビニール製の鉢に入れたままで植木鉢に入れています。

オリーブ用の土というのも販売されているみたいなので早めに植え替えて育てて行きたいと思います。

オリーブの土(12L)

価格:1,014円
(2022/10/30 13:49時点)

今のところは部屋で育てる予定で大きくなっていけばベランダに移動させて室内の目隠し的な役割を持たせるようになればと思っています。

広島平和記念資料館本館 1955 丹下健三(Kenzo Tange)

戦後日本を代表する建築家・丹下健三氏が設計した広島平和資料資料館本館(1955年竣工)をご紹介したと思います。

広島平和記念資料館とは

1955年に竣工した鉄筋コンクリート造、地上2階一部中3階(ピロティー型)の建物。

所在地:広島県広島市中区中島町

意匠 設計:株式会社丹下都市建築設計研究所
施工   :大林組

2006年、戦後建築物として初めて国の重要文化財に指定。

また、DOCOMOMO Japanの「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定。

建築の特徴

丹下健三の初期の建築の特徴としてル・コルビュジェの影響を強く受けていることが挙げられます。

ル・コルビュジェの提唱した「近代建築の5原則」

ピロティ 建築を地面から解放し、交通と植物、運動のための場に

屋上庭園 日の当たる屋上を解放し、日光浴や植物のための場に

自由な平面 構造上必要な壁から建築を解放し、自由に間仕切りをつくる

自由な立面 絵画を描くように自由にデザインできる

独立骨組みによる水平連続窓 自由に大きな窓をつくることで室内に光をふんだんに取り込む

のうち屋上庭園以外の要素をこの建物は備えています。

そのほかにコンクリートの打ち放しが挙げられます。

通常のコンクリート打ち放しの場合、最近の主流はフラットな造形で綺麗ではありますがどこか冷たい印象を受ける場合があります。(安藤忠雄のコンクリート打ち放しはこちらの印象)

しかし、この建物に関しては「杉板本実型枠」(すぎいたほんざねかたわく)と言う方法が取られていて杉板の木目が綺麗に映しとられていてコンクリートなのにどこか柔らかみのある表面となっております。

「杉板本実型枠」に関しては下の会社のブログに説明がありますのでご参照ください

鉄筋コンクリート造りをさらに面白くする「杉板本実型枠」をご存知?
モノクロ写真だと杉板本実型枠の様子がよくわかります。

建物単体としてだけでない魅力

この建築は建物単体としてだけではなく平和公園全体を1つの軸でつなぐ壮大なデザインが魅力だと思います。

具体的にはこの広島平和記念資料館から原爆死没者慰霊碑、平和の灯、原爆ドームへと一直線の軸で繋がっています。

反対側には祈りの泉、嵐の中の母子像、平和の門と繋がっています。

さらに南の方に降りると丹下健三の事務所にも所属した谷口吉生が設計した広島市環境局中工場へと繋がっています。

丹下健三のデザインが時や人を超えて繋がっているところが非常に魅力的だと感じます。

小学生の頃、平和学習として現地に行ったことがありましたがその際には感じたことのない感覚が大人になり建築などに興味を持った後に改めて伺った際に感じられました。

施設情報

開館時間

3月~  7月 8:30~18:00
  8月           8:30~19:00(8月5日、6日は20:00まで)
  9月~11月 8:30~18:00
12月~  2月 8:30~17:00

閉館時刻の30分前までにご入館ください。

休館日

12月30日31日 ※ただし、情報資料室は12月29日から1月1日まで閉室

展示入替期間
2月(中旬から3日間)

料金

大人(大学生以上)200円(30人以上の場合、1人当たり160円)
高校生100円(20人以上の場合、無料)
中学生以下無料
キャッシュレス決済可

アクセス

https://hpmmuseum.jp/modules/info/index.php?action=PageView&page_id=116

施設H.P.

https://hpmmuseum.jp

Candy House Sesame 4セサミ4購入

以前からできるだけ持ち物を減らしたいと思っていて今回は自宅の鍵を持たないようにするべくCANDYHOUSEのスマートロックSESAME4を購入しました。

商品説明から取付、使い心地をレポートしたいと思います。

スマートロックとは

スマートロックとは、スマートフォン、Apple Watch、Amazon Alexa Google Home等の機器を使用してドアの施錠管理をするシステムのことで、スマートフォンアプリ等と、ドア側に取り付けた錠の開閉を行う機器で構成されています。専用アプリでBluetooth Wifi等の通信で開錠・施錠を行うものです。

メリット・デメリット

購入にあたって下記のメリット・デメリットを比較して導入を決定しました

メリット

  • オートロック機能で鍵の閉め忘れを防止できる
  • ハンズフリーで解錠できる
  • 鍵の紛失のリスクを下げられる
  • 緊急事態が発生した際に離れた場所から鍵の解錠ができる
  • 取り付けが簡単
  • 持ち物が一つ減る

デメリット

  • 電池切れによる締め出しリスク(スマホの電池切れも含む)
  • 取り付け不良もしくは落下による締め出しリスク
  • ソフトウェアの不具合や通信セキュリティのリスク

CANDYHOUSE SESAME4

台湾人のスタンフォード大学留学生のJerming Gu氏が創業したメーカー

低価格なところとウェブ上でのカスタマーサポートの評判を目にしていたので

同じような製品でQrio Lock(キュリオロック)やSwitchBot(スイッチボットロック)等がありましたがこちらを購入することにしました。

購入はCANDY HOUSEのHP https://jp.candyhouse.coから行いました。

自宅は鍵が2ヶ所あるのでSESAMI4を2個とWifiモジュールを購入

価格はSESAMI4が¥4,980.- /台 X 2 Wifiモジュールが¥2,980.-/台 (商品代金は税別価格)

送料が¥980.-の合計¥15,214.-になります。

商品注文後、翌々日には到着しましたので配送も早いと感じました。

商品内容

セサミ4とWifiモジュール2

商品はシンプルなBoxに入っていておしゃれな感じです。

セサミ4には何か困った際の連絡先と取り付けマニュアルが入っています。

商品構成は本体、高さ調整用の台座、本体と台座を止めるネジ(4本)、ネジを閉まるためのドライバー、台座使用時に取り付ける両面テープ(2枚、内1枚は予備)になります。

Wifiモジュールはマニュアルと本体のみになります。

電源につきましてはUSB接続の為、自宅にあったiphone用のコンセントに接続して使用しました。(色合い的にもホワイトなので統一感があると思います)

取り付け

自宅は2ロックのため2ヶ所に取り付けをして行きます。

まずは本体をサムターン部分に当ててみてスムーズに鍵の開け閉めができる場所と高さがそのままでいいかを確認します。

本体部分(両面テープで白くなっている所)とドアの間にわずかながら隙間があるので台座を使用します。

今回はサムターン部分の高さと本体とドアの高さ調整が必要なようだったので調整作業をすることにしました。

サムターン部分はネジが小さかったのでネジを再度締める際に手間取りましたがドアとの高さ調整ののネジは簡単に締めることができました。

その後は高さ調整用の台座に両面テープを貼り付けて本体部分の作業は終了です。

幅を調整するためのネジが4ヶ所、高さ調整をするためのネジが2ヶ所あります。
高さを調整するネジ(高さ調整は3段階になります)
高さの調整

本体部分の高さ調整等が終わるといよいよドアに本体を取り付けます。

ドアの取り付ける部分に当てた上でスムーズにサムターンが回る位置を探してからちょうどいい場所が見つかったところに鉛筆で印を付けたのち、マスキングテープを貼って取り付け位置を確定させました。

その後、両面テープを外してドアに固定しました(30秒程度強く押しつけた方が良いとのことです)

両面テープを押しつけて固定させているところ

このような作業を2つ目の鍵にも行い作業は完了です。

Bluetooth Wifiへの接続

まずはセサミのアプリをスマホにダウンロードします。

その上でアプリの右上部の+を押すと”新規デバイス”がでますのでそちらを選択。

そうすると近くにあるセサミが表示されますのでそちらを選択するとBluetoothでの接続が完了します。

接続できると鍵の開錠、施錠の位置を設定する画面になります。

ここで開錠位置、位置を手動で設定した後に”位置を固定する”を選択すると各々の位置を覚えてくれます。

こちらの画面で施錠・開錠の位置を決めます。

続いてはWifiの設定をして行きます。

Wifiモジュールを電源に接続し、セサミのアプリのWifiモジュールを選択します。

この画面で普段お使いのWifiのSSIDを選択し、Wifiパスワードを選択し接続が完了すればOKです。その後セサミを追加するとWifi接続が完了します。

最後に

セサミ4の導入設定方法をご紹介しました。

作業自体はアプリの連携等含めて1時間かからないくらいで完了することができました。

商品購入時に入っている説明書やそこに添付されているQRコード等を使用してスムーズに設定できたと思います。

今のところは基本的な設定のみですがオートロックや手ぶら開錠等の機能もありますので

試してみて有用であれば活用して行きたいと思います。

その際はまたご紹介させていただきたいと思います。

Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)Alden(オールデン)コードバン アンライニング ローファー

アメリカの老舗衣料品店である(Brooks Brothers)ブルックス・ブラザーズが同じくアメリカの老舗靴メーカーであるAlden(オールデン)に別注したコードバンローファーをご紹介したと思います。

ブランドについて

Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)

1818年ヘンリーサンズブルックスによって創業されたアメリカの衣料品店

ブランドのロゴである金の羊(Golden Fleece)は1430年ごろ、バーガンディー公爵フィリップが自分達の結婚式のために、ポルトガル人の花嫁イザベラに敬意を表して作ったものである。

そして、ゴールデンフリース騎士団の紋章として使用されたのち、イギリスのみならず、各国の羊毛商やかつらを扱う商人に使用されることとなった。

ブルックス・ブラザーズでは1850年頃からゴールデンフリースをシンボルとして使用し1915年に登録商標として許可されたようです。

顧客としては大統領経験者ではリンカーン、セオドア ルーズベルト、ジョン F ケネディ、ジョージ ブッシュ、ビル クリントンなどがいたようです。

リンカーンに関しては暗殺された際に着用していたフロックコートがブルックス・ブラザーズのものであったと伝えられています。

Alden(オールデン)

1884年、アメリカ、マサチューセッツ州にて創業。

オールデン(ALDEN)は、1884年、アメリカ、マサチューセッツ州にてチャールズ・H・オールデンにより設立されたシューズブランド。初期はカスタムメイドブーツや受注生産による紳士用の靴を提供していた。

数度の工場拡大と移転の後、1970年、現在の工場があるミドルボロウに移転。オールデンからターロー家にブランドは引き継がれ、その後、4代に渡りブランドを守り続けているメーカーになります。

ブルックス・ブラザーズとオールデンの関係

 ブルックス・ブラザーズは衣料品全般を扱う中で靴に関してイギリス製のドレスシューズに関してはイギリスのビスポークメーカーであるPeal & Co.(のちに商標を買い取りEdward GreenやCrockett & Jonesに製造委託)やChurch’s(チャーチ)のものを扱い、アメリカ製に関してはAlden(オールデン)のものを扱っていました。

Church’sやAldenに関してはソック部分にはBrooks EnglishやBrooks Brothersの記載のみで一般的にはどこが製作しているかは明らかにされていませんでした。

話によるとオールデンの経営状態が良くない際に支えていた関係で上質な製品を優先して供給していたと言われています。

今回紹介しているアンラインド(内貼りなしのコードバン)は肉厚な革が必要なため中々量の確保が難しく、日本の販売代理店であるラコタやセレクトショップでの別注が行われた際も

何年かに一度の頻度で数量も限られていたと思います。

アメリカのホーウィン社のスタンプが見えます

購入の経緯

学生時代にブルックス・ブラザーズでアルバイトをしていたことがありその時の店長さんがこの靴の履き心地の良さを力説していて非常に気になっていました。

しかし、その時の販売価格が¥6,9000.-位(今の金額からすると半額程度ですが)で学生には高嶺の花で購入することはありませんでした。

その後、社会人になり購入を考えておりましたが足のサイズが日本で販売されていたものでは合わない(当時は9 1/2 くらいまでの扱いだったと思います)為、海外オークション(eBay)で物色して購入しました。

結果的には新品で¥40,000.-程度で購入できたのでかなりお得だったと思います。

その後

購入後、ソックスを履いて履くには少しやぼったくカジュアルで履く機会も中々なかったため

履き心地の良さをあまり感じることもない感じです。

ゆくゆくはブレザーと合わせてプレッピーっぽい着こなしをして楽しみたいと思っています。

ブルックスブラザーズとオールデンの協業は少し前に終了してしまったようでこちらの靴に関しても販売は終了しています。

海外ブランドの製品に関しては年々価格も上昇して行きますし廃業や取り扱い終了等も良くありますので欲しい時に手に入れるのが良いと思います。

香川県立体育館 1964 丹下健三(Kenzo Tane)

戦後日本を代表する建築家・丹下健三氏が設計した香川県立体育館(1964年竣工)をご紹介したと思います。

注:耐震改修工事の事前調査により天井が落下する恐れがあることが判明、改修工事の入札等が行われたが不調に終わり2014年9月に閉館、現在、敷地内は立ち入り禁止となり、内部は倉庫として使用されています。

香川県立体育館とは

1974年に竣工した鉄筋コンクリート造、地上3階地下1階の建物。巨大な縁梁と側梁、柱などでケーブルとつり屋根を支える仕組みと、彫刻的なコンクリートの造形が特徴的で、屋根の両端が高く曲線を描く外観は船のような形です。

家具のデザインは剣持勇デザイン研究所が行っています。

意匠 設計:丹下健三+都市建築設計研究所/集団制作建築事務所
構造 設計:岡本建築設計事務所
施工   :清水建設株式会社

第7回(1966年)建築業協会賞を受賞しています。

椅子等のデザインは剣持勇のものになります
屋根が弧を描いているのがわかると思います

場所はJR高松駅からは車で7分程度、徒歩では30分程度の場所にあります。

最後に

香川県庁東館と共に高松市内にある丹下健三の貴重な建築物

ニューヨークに拠点を置き歴史的建築物などの保存に取り組むのワールド・モニュメント財団(World Monuments Fund: WMF)が、緊急に保存が必要な「危機遺産」に登録したとのこと。

県の方でも保存の方向も模索しているようですが改修費用の確保や維持費を何で賄なうかなど問題が山積しているようです。

施設としては新たな体育館が2024年には竣工するようですがこの貴重な建築物が原型をとどめる形で高松に残り続けてほしいと思います。

Luis Poulsen(ルイス・ポールセン) PHスノーボール

商品紹介

ポール・ヘニングセンによって1958年に設計され、PH5と共にコペンハーゲンのデンマーク美術館で開催された「Glass,Light and Colours」に出展されました。

当時は製品化には至りませんでしたが1983年に販売を開始。

デンマークの財務省の建築をはじめ多くの公共施設で採用されています。

特徴としては8枚のマルチシャードが内包された電球の光を陰影をつけながらなだらかで心地よいものに変えています。

照明としてだけではなく部屋のインテリアとしてもアクセントとなる製品です。

購入当時は定価が20万程度でしたが現在は37万程度まで値上がりしているようです。

リプロダクト製品も出ているようですが照明に関してはオリジナルの方がデザイナーの意図する光などを感じることが出来るのではないかと思いますので高価ですが価値はあると思います。

デザイナー

ポール・ヘニングセン(Poul Henningsen )(1894-1967)

デンマークコペンハーゲン生まれのデザイナー

代表的な作品としてはPHシリーズ・アーティチョークなどが挙げられます。

特徴的な思想は光源を直接的に見えないように照明をデザインしていることが挙げられます。

【正規品】「PH Snowball スノーボール」ペンダントライト照明|louis poulsen(ルイスポールセン)

価格:334,248円
(2022/10/16 10:31時点)

香川県庁舎東館 1958 丹下健三(Kenzo Tanke)

戦後日本を代表する建築家・丹下健三氏が設計した香川県庁舎東館(1958年竣工)

丹下健三生誕100年を記念したプロジェクト(2013年)「丹下健三伝統と創造瀬戸内から世界へ」の際に香川県庁舎の建築ツアーが行われていてそちらに参加した際の写真等をご紹介したいと思います。

香川県庁舎東館とは

香川県高松市にある香川県の行政機関が入る建築

設計は当時の県知事 金子正則が丸亀市出身の洋画家 猪熊弦一郎(旧制香川県立丸亀中学校の先輩にあたる)から引き合わされたのが丹下健三であった。

丹下が猪熊から紹介されて香川に向かう道中、偶然にも同じ宇高連絡船の同じ客室に金子が乗り合わせており、船中で金子と話すうちに二人は意気投合し、とんとん拍子に設計の話が進んだと言われている。

設計されたものは丹下が影響を受けた建築家ル・コルビュジェによる近代建築の5原則を基にしたものではあるが日本の伝統的な建築様式、木造建築の柱と梁の水平垂直ラインをコンクリートで表現しており日本的な雰囲気を感じるものとなっています。

陶板壁画は 猪熊弦一郎の『和敬清寂』

東館の1階ロビーの木製や陶製の椅子、木製棚、石テーブルなどは丹下研究室が設計し、香川の桜製作所(ジョージ ナカシマの家具でも知られている)が製作しました。

陶板壁画は猪熊弦一郎の作品「和敬清寂」茶道の精神を表す言葉。

金子は式辞で「茶道の精神は民主主義の真髄である」と述べており、考えが違う人々が、一緒に生きるためには、お互いに尊敬し合わなければならない。 そうした心は、清らかで静かな心境からしか生まれないという茶道の言葉を戦後の民主主義的思想と相通じるものと考えていたと思われる。

和敬清寂(わけいせいじゃく)とは、茶道の心得を示す標語。意味は、主人と賓客がお互いの心を和らげて謹み敬い、茶室の備品や茶会の雰囲気を清浄にすることという意である。特に千家ではこの標語を千利休の定めた「和」、「敬」、「清」、「寂」を表す「四規」として重要視している。しかし利休と同時代の確かな資料には見られないことから、学術的には利休の言葉としては認められていない。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

県庁ホールの内装や家具はヤクルトの容器デザインやキッコーマンの醤油差し、柏戸椅子などで有名なインダストリアルデザイナーの剣持勇が担当

壁面は個人的には桂離宮やモンドリアンの絵画を思わせると感じました。

屋上にはル・コルビュジェを思わせる屋上塔屋があります。

竣工当初は塔屋には喫茶室が設けられ、屋上各所にはカウンターやテーブル、椅子が置かれ

ビールなども飲むことができたようです。

また、屋上を覆うように白や黄色の鮮やかな天幕が張られていたとの事。

議会棟

東棟のさらに東にある議会棟はピロティーがありまさしくル・コルビュジェの近代建築の5原則を体現した建築になっています。

場所はJR高松駅からは車で5-6分程度、徒歩では20分程度の場所にあります。

最後に

戦後復興の勢いと未来への希望を感じる素晴らしい建築です。

設計を担当した丹下健三、壁画を担当した猪熊弦一郎、県庁ホールを担当した剣持勇など

すごい人々が関わった素晴らしい建築。これはひとえに当時の県知事であった金子正則の美意識と熱量があったからではないかと思います。

あと、戦争未亡人の清和会という組織が長いあいだ、丁寧に県庁の掃除を続けていたとの事です。その日々の積み重ねが今日まで県民に愛される建物として残って来たのだと思います。

香川県にはその他にも丹下健三の設計した体育館やイサムノグチのアトリエなど魅力的な場所が多いところです。

食べ物も美味しいところなので建物を見に行きがてら旅行されてはいかがでしょうか。