ANAの「今週のトクたびマイル」は、通常より少ないマイル数で航空券が予約できるお得なキャンペーン。今回はこの制度を利用して、大阪・伊丹空港から北海道・新千歳空港へ日帰り旅行をしてきました。
限られた滞在時間の中で、札幌らしい魅力を存分に満喫。スープカレーや回転寿司、話題のちくわパンなど地元グルメを味わいながら、札幌の街を歩いてめぐる、内容の濃い一日となりました。
本記事では、移動の流れや現地の交通事情、立ち寄ったスポットなどを時系列でご紹介します。ANAマイルを活用した旅のヒントを探している方の参考になれば幸いです。
伊丹空港から新千歳空港へ|スムーズな出発と快適フライト

当日は大阪モノレールを利用して伊丹空港へ向かいました。大阪空港駅から空港ターミナルへは、フロア移動が少なく、荷物があってもスムーズに移動できます。
ANAの保安検査場もスムーズに通過でき、朝の時間帯でも大きな混雑はありませんでした。制限エリア内には飲食店やお土産店がコンパクトにまとまっており、搭乗前の時間を効率よく使える構造になっています。

搭乗したのはANA771便(8:30発・新千歳行き)。予約時に選べたのは通路側の座席だけでしたが、実際には隣の窓側に搭乗者はおらず、3列シートをゆったり使えて快適でした。座席がちょうど窓のない位置だったのは少し残念ですが、Wi-Fiサービスには対応していました。ただし、電源の設置はありませんでした。
新千歳空港には定刻(10:15)より少し早い10:04に着陸し、10:10にはドアオープン。到着した駐機場がターミナルに近い位置だったため、移動もスムーズで、駅まで迅速にアクセスできました。

その結果、10:20発の快速エアポートに乗車することができました。
この列車で札幌駅まで移動:
- 所要時間:約37分
- 運賃:1,230円
なお、快速エアポートはおおよそ10分に1本の間隔で運行されており、多少乗り遅れてもすぐに次の便が利用できる点も安心です。
札幌でのランチ|スープカレー「エスパーイトウ 北22条店」
新千歳空港から快速エアポートに乗車し、札幌駅には10:57に到着。その後、地下鉄南北線に乗り換え、麻生方面行きで「北24条駅」へ移動しました。

- 所要時間:約5分
- 運賃:210円

北24条駅からは徒歩5分弱で、「エスパーイトウ 北22条店」に到着。開店直後で店内はまだ空いており、落ち着いた雰囲気の中でランチを楽しむことができました。
今回注文したのは、一番人気の「エスパーパリチキ」1,420円。スープカレーは以下のようにカスタマイズしていただきました。
- スープ:北22条店限定「エスパートマ玉スープ」
- 辛さ:エスパー2番(市販のカレー辛口相当)
- ライス:富良野産ななつぼし 普通盛り(200g)
※トッピングは今回は追加していません。

具材は、パリッと焼き上げられたチキンを中心に、ゆで卵、ブロッコリー、ナス、ニンジン、ピーマン、キャベツなどの素揚げ野菜が彩り豊かに盛り付けられ、見た目にも食欲をそそられます。スープはトマトの酸味とコクがバランスよく、後からくる辛さとの相性も抜群でした。
アクセスもよく、観光の合間のランチとしてちょうどいい立地とクオリティ。札幌でスープカレーを食べてみたい方には、安心して勧められる一店です。
店舗情報|札幌スープカレー専門店 エスパーイトウ 北22条店
- 店名:札幌スープカレー専門店 エスパーイトウ 北22条店
- 住所:北海道札幌市北区北二十二条西5-2-32 第11松井ビル 1F
- アクセス:札幌市営地下鉄南北線「北24条駅」より徒歩約5分
- 営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)
- 定休日:年中無休
- 支払い方法:現金、QRコード決済可(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、Alipay)、クレジットカード不可
- 公式url:https://www.esper-ito.com/
本来であれば、大通エリアにある「札幌スープカレー専門店 大通西15丁目店」が日帰り旅行の時間を有効に使うには理想的な立地ですが、水曜日が定休日のため、今回は営業していた北22条店を選択しました。
店舗情報|札幌スープカレー専門店 エスパーイトウ 大通西15丁目店
- 店名:札幌スープカレー専門店エスパーイトウ 大通西15丁目店
- 住所:北海道札幌市中央区大通西15-3-5 ニューライフ大通弐番館 1F
- アクセス:札幌市電「西15丁目駅」より徒歩約2分、地下鉄東西線「西18丁目駅」からも徒歩圏内
- 営業時間:11:00~21:00
- 定休日:木曜日
- 支払い方法:現金、クレジットカード、電子マネー各種対応
- 公式url:https://www.esper-ito.com/
札幌市内をぶらり街歩き|老舗お菓子屋やローカルパン屋へ
スープカレーを楽しんだあとは、最寄りの北24条駅から札幌市営地下鉄南北線に乗車し、すすきの駅へ向かいました。
- 所要時間:約8分
- 運賃:250円

すすきの駅に到着後は、札幌駅方面へ徒歩でぶらぶらと移動。途中で立ち寄ったのが、札幌土産の定番「ノースマン」や「山親爺」で知られる老舗和菓子店、札幌千秋庵 本店です。

店内には、人気商品の「ノースマン」はもちろん、店内で焼きたてを提供している「焼きたてノースマン」があり、テイクアウトだけでなくイートインも可能。
また、かわいらしい「山親爺」のキーホルダーやマスキングテープなどのグッズも販売されており、お菓子だけでなく雑貨好きにも嬉しいラインナップでした。

店舗情報|札幌千秋庵 本店
- 店名:札幌千秋庵 本店
- 住所:北海道札幌市中央区南3条西3丁目
- アクセス:地下鉄「すすきの駅」から徒歩約3分
- 営業時間:10:00~18:00
- 定休日:不定休
- 支払い方法:現金、各種クレジット・電子マネー対応
- 公式url:https://senshuan.co.jp/
続いて、大通公園方面へ。札幌テレビ塔を眺めながら公園内を散策しましたが、春先のためか楽しみにしていたとうきびワゴンはまだ営業しておらず。例年は4月下旬〜10月中旬頃の営業とのことなので、時期を見て再訪したいところです。

そして、大通沿いの商業施設「ル・トロワ」1階にある、札幌の人気ベーカリー「DONGURI(ドングリ) ル・トロワ店」へ。


店内はお昼時で多くの来店客でにぎわっていました。惣菜系・スイーツ系ともに豊富なラインナップで、特にちくわパンは、このお店が発祥として知られており、訪れたらぜひ試しておきたい一品です。


今回はちくわパンのほか、アップルパイや総菜パンも購入。隣には系列のおむすび専門店「ドングリのおむすび」もあり、次回の訪問が楽しみになるような構成でした。
店舗情報|DONGURI ル・トロワ店
- 店名:DONGURI(ドングリ) ル・トロワ店
- 住所:北海道札幌市中央区大通西1丁目13 ル・トロワ1階
- アクセス:地下鉄「大通駅」直結
- 営業時間:10:00~21:00
- 定休日:不定休(施設に準ずる)
- 支払い方法:現金、クレジットカード、電子マネー対応
- 公式url:https://www.donguri-bake.co.jp/
歴史と自然を感じる札幌の街歩き|時計台・赤れんが庁舎・北大へ
札幌駅に向かう途中、まず立ち寄ったのは定番観光スポットである札幌時計台。市街地の中にひっそりと佇む姿は、どこかノスタルジックで、やはり一度は見ておきたい札幌のランドマークです。

その後は、赤レンガ造りが美しい北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)へ。現在は2024年7月25日のリニューアルオープンに向けて工事中のため、内部の見学はできませんが、整備が進んだ外観はすでに美しく、写真スポットとしても十分楽しめます。

続いて訪れたのは、札幌駅の北側に広がる北海道大学(北大)の構内。市街地のすぐそばとは思えないほどの広大な敷地には、歴史ある建造物や自然が調和し、静かで落ち着いた雰囲気の中をのんびりと散策することができます。


今回訪れたのは、キャンパス内にある中央食堂。以前の訪問時には、牛とろ丼という、牛肉をフレーク状にした人気の丼メニューがあり、学食ながらクオリティの高い一品として印象に残っていました。しかし今回訪れた際には、残念ながらそのメニューは見当たらず、楽しみにしていただけに少しがっかり。

他にも気になるメニューがないか確認しましたが、この後に回転寿司を予定していたため、食事はせずに中央食堂の様子だけを見て回りました。
なお、中央食堂のすぐそばにはセイコーマートがあり、こちらではドリンクや軽食のほかに、北海道大学のノベルティグッズ(タオル、Tシャツ、スウェットなど)も販売されていました。北大限定デザインのグッズはお土産にも良さそうで、見ているだけでも楽しめました。
札幌の人気回転寿司でランチ|トリトン 北8条光星店
北海道グルメといえば、やはり外せないのが回転寿司。
この日は、札幌でも特に評価の高い人気店「トリトン 北8条光星店」を訪れました。

札幌駅からのアクセスは、バスで約6分+徒歩または徒歩のみで約15分程度。今回は徒歩で向かいましたが、程よい距離感で街歩きとセットにしても苦にならない行程です。
お店に到着したのは13時30分ごろでしたが、店内はすでに大混雑。店頭で番号札を受け取り、順番を待ちます。LINE登録をしておけば、リアルタイムで呼び出し状況が確認できるのでとても便利。
結果的に、30分以上待ってようやく入店となりました。

カウンター席に案内され、注文はタッチパネルで行うスタイル。にぎり担当の職人さんが最初に丁寧に挨拶してくれたりと、接客もとても好印象でした。
せっかくの北海道ということで、道産食材を中心にいくつか選びました:
網走産 地物とろにしん(¥396)

北の旨いもん三貫盛り(生ほっき・ヤリイカ・かに剥き身 ¥726)

噴火湾産 特選タコの柔らか煮(¥341)

根室産 塩〆銀宝(ぎんぽ)(¥396)

北海道大雪 生サーモン(¥473)

北海道産 活ツブ(¥473)

北海道産 活けたこ(¥396)

天然白ツブの塩レモン(¥297)

大人の納豆巻き(¥187)

どれも鮮度が高く、それぞれのネタが際立っていました。特にぎんぽのぷにぷにとした食感と、活ツブの歯応えには感動。
飲み物はキリン一番搾り(¥583)を2杯。北海道製造と思われますが、せっかくならサッポロクラシックがあると嬉しかったというのが正直な感想です。
トータルで5,000円弱。しっかり食べて飲んでこの価格は非常にリーズナブル。お腹がいっぱいになりつつも、まだまだ気になるネタも多く、次回再訪の際の楽しみに取っておくことにしました。
店舗情報|トリトン 北8条光星店
- 住所:北海道札幌市東区北8条東5丁目19-1
- アクセス:札幌駅から徒歩約15分、バス利用も可
- 営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)
- 定休日:年中無休
- 支払い方法:現金、クレジットカード、各種電子マネー
- 公式url:https://toriton-kita1.jp/
北海道四季マルシェでお土産探し&ソフトクリームを堪能
札幌駅での最後の立ち寄りスポットは、JR札幌駅直結のショッピング施設「ステラプレイス」内にある「北海道四季マルシェ」。
北海道各地の名産品を集めたセレクトショップで、お土産探しにもぴったりのスポットです。

この「北海道四季マルシェ」の一角に、札幌農学校のソフトクリーム販売カウンターがあります。
ここでいただいたソフトクリームは、ミルク感たっぷりながらもあっさりとした味わいで、食後でも重たくならずに楽しめる上品な一品でした。

コーン部分には、札幌農学校で人気のミルククッキーを使用したコーンが採用されており、
サクサクとした食感とやさしい甘みが口の中にふんわりと広がります。ソフトクリームとの相性も良く、北海道らしさを感じる満足度の高いスイーツです。
店内での飲食は立ち食いスタイルでしたが、今回は天候にも恵まれ、外も暖かかったため、札幌駅前の広場にあるベンチでゆっくりといただきました。
ちょっとした休憩にも最適な立地で、札幌駅での時間調整にもぴったりの立ち寄りスポットです。
店舗情報|北海道四季マルシェ
- 店舗名:北海道四季マルシェ(札幌農学校 ソフトクリーム)
- 所在地:北海道札幌市中央区北5条西3丁目 札幌ステラプレイス CENTER 1F
- アクセス:JR札幌駅直結(札幌ステラプレイス1階)
- 営業時間:8:00~21:30(施設に準ずる)
- 定休日:不定休(札幌ステラプレイスに準ずる)
- 公式url:https://www.hkiosk.co.jp/hokkaido-shikimarche/
札幌駅から新千歳空港へ|Uシートで快適移動
札幌駅から新千歳空港へは、帰りのフライトに備えて15:30発の快速エアポート128号を利用しました。停車駅の少ないタイプの列車で、16:06に新千歳空港駅に到着しました。
フライト的にはあと30分後に出発するものでも間に合うと思います。


- 移動時間:約36分
- 通常席運賃:1,230円
- 指定席(Uシート)料金:+840円
今回は駅の指定席券売機でUシートを購入。絶対に座りたい人や、大きな荷物がある場合には指定席の利用がおすすめです。

平日の午後ということもあり、車内は空いていて、座席に余裕もあり快適に過ごせました。座席にはリクライニングもあり、空港までの移動時間をゆったり過ごすことができました。
新千歳空港での過ごし方|お土産探しとラウンジ利用
新千歳空港に到着したのは16:06ごろ。帰りの便(ANA780)は17:50発だったため、出発までの時間を活用して空港内で買い物と休憩を楽しみました。

まず立ち寄ったのは、北海道・小樽の老舗練り物店「かま栄」。ここで特に人気なのが、看板商品ともいえる「パンロール」です。
魚のすり身をベーコンで巻き、さらにパン粉をつけてカラッと揚げたもので、揚げたては外がサクッ、中はジューシー。空港内で手軽に味わえるご当地グルメとしてもおすすめです。時間が許せば、ぜひその場でいただいてみてください。
▶︎ かま栄 公式サイトはこちら
そのほかには、フリーズドライの北海道産コーンや、ご当地ならではのポップコーンなども購入。
重くて市内では購入を避けていた商品を、空港でまとめて購入するのも旅の終盤ならではの楽しみです。
また、季節限定の「サッポロクラシック〈春の薫り〉」ビール(350ml ¥239/500ml ¥311)もチェック。
このビールは空港内のお土産店でも販売されていますが、ローソンなどの空港内コンビニで購入するとやや割安で手に入ります。
平日の夕方ということもあり、空港内は全体的に混雑も少なく、上階の飲食店も空いている印象でした。ただし、スターバックスなど人気のカフェは一定の混雑が見られたので、ゆっくり休憩したい場合は早めに席を確保しておくと安心です。
今回は市内でしっかり食事を済ませていたため、空港での食事はパス。その代わり、ANA上級会員専用の保安検査場からスムーズに通過し、ANAラウンジでひと息つくことに。
ここでようやく「サッポロクラシック」を一杯いただきながら、静かで快適な時間を過ごしました。

帰路:ANA780便で伊丹空港へ
新千歳空港での買い物とラウンジでの休憩を終え、いよいよ帰路につきます。搭乗便はANA780便(新千歳 17:50発 → 伊丹 19:45着)です。

搭乗ゲート付近も全体的に空いており、17:30ごろにはスムーズに搭乗が開始されました。
機内は行きと同様に空席が目立ち、3列シートにも余裕があり快適なフライトとなりました。

この便の機材には電源は未搭載でしたが、Wi-Fiサービスには対応しており、必要に応じて機内ネット接続を利用することが可能です。
出発後しばらくすると、機窓からは支笏湖や樽前山の姿が遠くに見え、北海道の自然の雄大さを最後まで感じさせてくれました。

飛行機は定刻通りに新千歳を出発し、19:40ごろに伊丹空港へ到着。
手荷物の預けもなかったため、到着後もスムーズに空港を後にすることができました。
まとめ|ANAのマイルで楽しむ札幌日帰り旅
今回は、ANAの「今週のトクたびマイル」を利用して、伊丹〜新千歳の往復をたった8,000マイル(通常14,000マイル)で楽しめるお得な日帰り旅を実践しました。
限られた時間の中でも、
- スープカレーの名店「エスパーイトウ」でランチ
- 焼きたてノースマンが味わえる札幌千秋庵本店
- 名物「ちくわパン」発祥のDONGURIでパンを購入
- 北海道大学の歴史あるキャンパスを散策
- 回転寿司「トリトン」で道産ネタを存分に堪能
- 新千歳空港でのお土産探し
と、短時間でも札幌らしいグルメと風景をしっかり楽しむことができました。
もちろん、個人的には1泊してもっとゆっくりと滞在を楽しむ旅のスタイルが理想ではありますが、日帰りでも十分に満足できる旅でした。
「今週のトクたびマイル」は毎週火曜に発表されるANAマイラー必見のお得キャンペーン。
マイルを上手に活用すれば、思い立ったらすぐにでも行けるような気軽な旅が可能になります。
次回は、この行程をベースにしたモデルコース記事も公開予定です。ぜひそちらもチェックしてみてください。