沖縄から鹿児島へ、25時間30分の長距離フェリー旅を体験しました。
今回はマリックスラインの「クイーンコーラルプラス」に乗船し、1等(2名1室)での移動を選択。
行きはマルエーフェリーの「ふぇりーあけぼの」の2等寝台を利用しましたが、プライベートスペースの確保が難しく感じたため、今回はより快適な船室を確保しました。
予約方法や船内設備、食事、航海中の風景まで、実際の体験を詳しくご紹介します。
予約について
今回はWEB予約を利用し、「スマートフェリー予約」サイトから手続きを行いました。
予約画面では一旦キャンセル待ちとなりましたが、比較的早く順番が回ってきました。
推測ですが1等や特等は空室があってもWEB予約ではキャンセル待ち表示になる仕組みのようです。
今回は日程の都合上、マリックスラインの古い船(2008年就航)である「クイーンコーラルプラス」に乗船することになりました。
乗船
![那覇ふ頭船客待合所](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/4E636D85-238F-42B8-BA02-75DCE75E6753_1_105_c.jpeg)
前日に宿泊していた「ネストホテル那覇西」から徒歩5分ほどで那覇ふ頭船客待合所に到着。
乗船手続きは6:00〜6:30に行われ、那覇出港は7:00でした。乗船申込書に必要事項を記入し、受付へ提出して乗船券を受け取りました。
お正月休みが一段落した時期だったこともあり、乗客は比較的少なめでした。
![マリックスラインの受付カウンター](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/IMG_7355-768x1024.jpg)
乗船開始のアナウンスがあり、各自岸壁へと向かいました。
鹿児島港とは違い、タラップを登っての乗船となるため、大きなスーツケースを持っている場合は少し大変に感じるかもしれません。
![タラップから乗船している様子](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/8BB28D9C-4C3B-478B-865F-9261F4D77971_1_105_c.jpeg)
今回の部屋(1等 2名1室)
乗船後、インフォメーション前で乗船券と部屋の鍵を交換してもらい部屋の方へと向かいました。
1等や特等の客室は、他の乗客が入りにくい設計になっており、専用のトイレもあるため便利でした。
1等2名部屋にはシングルベッド2台、冷蔵庫、テーブル、クローゼット、洗面台などが完備されており、快適に過ごせました。
アメニティも充実しており、フェイスタオル、歯ブラシ、リンスインシャンプー、ボディソープ、ケトル、急須とティーバッグ、さらには飴まで用意されていました。
特に持参しなくても快適に過ごせる印象でした。
![1等個室の内部](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/CA880868-7176-452B-9364-E555231CD38F_1_105_c.jpeg)
![テレビ、冷蔵庫、液晶ケトル](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/6D198E47-15C3-4A81-984D-994E1577C41D_1_105_c.jpeg)
![部屋の中の洗面台](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/BCE7D3C3-D7B1-47F5-B5BB-5DAA70253815_1_105_c.jpeg)
船内施設
「クイーンコーラルプラス」は、行きに利用したマルエーフェリーの「フェリーあけぼの」と同じ就航年ではありますが、内装がきれいで共用スペースも整っていました。
エントランスにはソファスペース、インフォメーション、売店、食堂、自販機コーナーなどが集約されており、コンパクトながら必要なものは揃っている印象です。
![船内の施設写真](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/C96794FB-62DF-414D-81D4-C2C1D3164290_1_105_c.jpeg)
売店
売店では奄美諸島のお土産、スナック、飲み物、マリックスラインのグッズ、本などが販売されていました。食堂で作られたおにぎりも購入可能。営業時間は各港の入出港前後に設定されており、都度アナウンスがありました。
自動販売機
船内にはソフトドリンクやアルコール、スナック系の自動販売機が設置されていました。
- ソフトドリンク:コカ・コーラ、伊藤園、大塚、キリン
- アルコール:アサヒ(オリオンビール)、サントリー、キリン、サッポロ
- スナック系:おつまみ、プリッツ、カップヌードルなど
- 給湯器:自販機コーナーと食堂にあり
食堂
![食堂](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/410CC795-D556-43DF-89D0-ECD47637DF95_1_105_c.jpeg)
![食堂](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/0B6594E0-8637-4D61-8593-DB0D5060D42A_1_105_c.jpeg)
船内の食堂では、以下の時間帯で営業していました。
- 1日目:昼食 11:50-12:20 / 夕食 17:00-17:40
- 2日目:朝食 6:30-7:10(2日目の朝食営業のみ)
食べたメニューは、昼食にチキン南蛮定食(1,000円)、朝食に和定食(700円)でした。
メニューについては公式サイトのリンクを紹介します。
![チキン南蛮定食](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/379646BD-9B59-4DD1-984F-7EA8DA5A58BA_1_105_c.jpeg)
![和定食](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/5D81E1B7-72DB-4239-82DE-C136BEB3896B_1_201_a-1024x768.jpeg)
お風呂
![男性用展望浴室の入口](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/87183716-7CDB-4F92-8547-3ED4B81B65B8_1_105_c.jpeg)
![男性用展望浴室の内部](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/9F3302E2-2373-483C-BAAF-DE3F5D23A433_1_105_c.jpeg)
今回の船には浴槽があり、自衛隊の方が乗船していたため湯が張られていました。
しかし、女風呂にはお湯が張られていなかったようなので、乗客自身が入れる仕組みなのかもしれません。
天候によっては湯船にお湯を張ることができない場合もあります。
時期の問題だったのかシャワーの下にある排水口から冷たい風が吹いて来て少し寒かったです。
- 設備:湯船+シャワー4ブース、脱衣所には洗面台とドライヤー完備
- 営業時間
- 1日目:6:30〜名瀬入港(20:30)
- 2日目:7:00〜鹿児島入港30分前(8:00)
2日目の入浴時間が短いため、1日目の利用がおすすめです。
![](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/8B166CD7-2951-475D-964C-6EC2CD144867_1_105_c.jpeg)
![脱衣所のかご](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/BB19A4A1-1C6B-4DEC-AB96-48DA52CFA1B0_1_105_c.jpeg)
航海中の風景
![那覇港を出港する](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/880D9AEA-C8F2-4669-9C8E-8A22BC5A811E_1_105_c.jpeg)
![船上から見るMSCベリッシマ](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/06EB1F77-A910-4394-AC76-5F9358C95181_1_105_c.jpeg)
![沖縄本島本部港](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/EF7FCB44-C672-40D3-841C-9DD1525701CD_1_105_c.jpeg)
![与論島の与論港](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/B3E98E35-20AA-4C32-8CA6-FDBCFFC21CB0_1_105_c.jpeg)
![徳之島亀徳港での子牛船積みの様子](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/E9B9A501-7A19-45C9-949F-ECF7D6AD0983_1_105_c.jpeg)
![奄美大島名瀬港での子牛船積みの様子](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/786774ED-1C16-4245-9A1F-71B4DC6AD537_1_105_c.jpeg)
![船上から眺める桜島](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/935BC5E3-D170-4DF6-B3C2-88511B3BEF10_1_105_c.jpeg)
到着
定刻より5分早い8:25に鹿児島新港へ到着。
事前に部屋のキーと乗船券を引き換えてもらい、下船時に乗船券を渡してスムーズに下船が完了しました。
![鹿児島新港に到着したクイーンコーラルプラス](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/9EFC9C72-C740-4AFE-82A3-9BBF19DDBA2B_1_105_c.jpeg)
![鹿児島新港に到着したクイーンコーラルプラス](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/46EA7424-0A33-4FD3-802B-BF40A5D6423A_1_105_c.jpeg)
鹿児島新港到着後の移動手段
鹿児島新港到着後の移動手段としてはバスとタクシーが挙げられます。
バスは出発時間が決まっていて入港時間が遅れたりした場合でも9:00までしか待たないようなので注意が必要です。
- 出発時間:08:40
- 運行本数:1本のみ(09:00以降の運行なし)
- 問い合わせ先:鹿児島交通 鹿児島営業所 ☏099-247-2334
- 料金:大人190円
![鹿児島新港ポートライナー時刻表](https://vie-simple.com/wp-content/uploads/2025/02/スクリーンショット-2025-02-07-15.26.58.png)
私はホテルに荷物を預けるためタクシーを利用しました。
バス出発後にフェリーターミナルの入口にいたところ特に待ち時間なく乗車することができました。
タクシーが来ない場合も想定してタクシーアプリ「GO《ゴー》」を入れておくのも一つかもしれません。
最後に
今回のフェリー旅では、行きとは異なる船会社と船室を選択したことで、移動の快適さが大きく向上しました。
特に長時間の船旅ではプライバシーの確保が重要であり、1等の個室を選んだことで落ち着いて過ごすことができました。
一人旅や短時間の移動であれば雑魚寝や寝台でも問題ありませんが、家族や夫婦での旅行では個室を選ぶことでより快適な時間を過ごせると実感しました。
また、設備の面でもマリックスラインのほうが整っている印象があり、日程が合えばマリックスラインの利用がおすすめです。
船旅は飛行機と比べると時間はかかりますが、途中の寄港地の景色を楽しみながらのんびり移動できる魅力があります。今回の体験が、これからフェリー旅を計画している方の参考になれば嬉しいです。