近代建築の三大巨匠の一人であるミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)が設計したバルセロナ・パビリオン(Barcelona Pavilion)(1929年竣工 1986年復元)を紹介したいと思います。
バルセロナパビリオンとは
1929年にスペインのバルセロナ万国博覧会でドイツ館として建設された建築物。
展示施設としてではなくスペイン国王(アルフォンソ13世)を迎えるためのレセプションホールとして建設された。
博覧会終了後、間もなく取り壊されたがのちにモダニズム建築の傑作として評価され、彼の生誕100年にあたる1986年に当時の場所と同じところに復元された。
同館のためにデザインされたバルセロナ・チェアもモダンデザインの傑作として知られている。
建物は鉄・ガラス・石・水面で構成されており直線的でシンプルなデザインが特徴になっています。
しかし、石の模様等によってシンプルで冷たい印象がなく、広いガラス窓から降り注ぐ光の陰影が建物自体を芸術作品のようにする素晴らしい作品だと思います。
施設情報
開館時間
3月~ 10月 10:00~20:00
11月〜 2月 10:00~18:00
入館は閉館時間の15分前まで
※基本12月25日は休業
料金(2022年現在)
一般 8ユーロ
学生等 4ユーロ
※毎月第一日曜日は入場無料
施設H.P.
アクセス
モンジュイックの丘の麓、スペイン広場からカタルーニャ美術館に登っていく途中の右側の広場の奥にあります。スペイン広場からは徒歩10分程度の距離になります。
バルセロナ空港からもAerobusに乗れば35分程度でスペイン広場に到着しますのでアクセスも良い場所にあると思います。
空港からの片道料金は5.9ユーロ 往復料金で10.2ユーロになります。
その他、地下鉄のチケットとセットで購入すると割引率が高いようなので利用されるといいと思います。
最後に
この作品はミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)の名言として知られる「Less is more (少ないことは、より豊かなこと)」を体現した作品だと思います。
近くのホテルに宿泊していたので時間を変えて何度か伺いましたが光の当たりかたで雰囲気が変わり写真を撮っていても色々な表情が現れると感じた建物でした。
訪問したのは2016年の2月、イギリスに行った後に訪問しましたが日差しが同じヨーロッパでも全く違うことに驚いたのを覚えています。
また再訪できればと考えています。
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