JALグローバルクラブカード(JGC)の海外旅行保険は、JGC会員に共通する一つの保険ではありません。補償額や利用条件は、保有するJALカードのブランドとカード種別で決まります。
この記事では、JGCカードで選ばれるCLUB-Aゴールド相当のJAL・JCB/OPクレジット、JAL・Visa/Mastercard/TOKYU POINT ClubQ、JALカードSuica、JAL アメリカン・エキスプレス、JALダイナースを比較します。
先に結論
- JAL・JCB/OP、Visa/Mastercard/TOKYU、Suica、JAL Amexは原則として自動付帯です。
- JALダイナースは、2025年10月1日出発分から利用条件付きです。
- JAL・JCB/OPは、死亡・後遺障害の自動付帯5,000万円に、出国前の対象料金決済で5,000万円が加算され、最高1億円になります。
- 傷害・疾病治療費用はブランドにより各150万~300万円。旅行先、同行者、滞在期間によっては、任意加入の海外旅行保険を別途検討する必要があります。
本記事は、JALカードと各発行会社の公式情報を2026年7月16日に確認して作成しています。実際の保険金支払いは、事故の状況、決済内容、普通保険約款・特約などに基づき個別に判断されます。出発前に、お手元のカードに対応する最新規定を確認してください。
JAL JGCカードの海外旅行保険は十分?
「JGCカードだから十分」とは一律に判断できません。まず確認したいのは、死亡・後遺障害の最高額ではなく、海外でのケガや病気に使う傷害治療費用・疾病治療費用です。
CLUB-Aゴールド相当では、治療費用はJAL・JCB/OPとJALダイナースが各300万円、JAL Amexが各200万円、JAL・Visa/Mastercard/TOKYUとJALカードSuicaが各150万円です。家族特約の有無や補償期間も異なるため、旅行ごとに不足がないか確認する必要があります。
ブランド別の補償額・条件を比較

| ブランド | 適用条件 | 死亡・後遺障害 | 傷害治療 | 疾病治療 | 賠償責任 | 携行品損害 | 救援者費用 | 補償期間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| JAL・JCB/OP | 原則自動付帯 死亡・後遺障害は決済で上乗せ | 最高1億円※1 | 300万円 | 300万円 | 1億円 | 50万円/旅行 100万円/年 | 400万円 | 3か月 |
| Visa/Mastercard/TOKYU | 自動付帯 | 5,000万円 | 150万円 | 150万円 | 2,000万円 | 50万円/旅行 100万円/年 | 150万円 | 90日 |
| JALカードSuica | 自動付帯 | 5,000万円 | 150万円 | 150万円 | 2,000万円 | 50万円/旅行 100万円/年 | 100万円 | 90日 |
| JAL Amex | 自動付帯 | 5,000万円 | 200万円 | 200万円 | 3,000万円 | 50万円/旅行 100万円/年 | 200万円 | 90日 |
| JALダイナース | 利用条件付き※2 | 最高1億円 | 300万円 | 300万円 | 1億円 | 50万円/旅行 100万円/年 | 400万円 | 3か月 |
※1 自動付帯分5,000万円と利用条件分5,000万円の合算。日本出国前に、搭乗する公共交通乗用具または参加する募集型企画旅行の料金を対象カードで支払った場合に最高1億円。死亡・後遺障害以外にカード利用条件はありません。
※2 2025年10月1日以降に出発する旅行が対象。対象となる公共交通乗用具または募集型企画旅行の料金をJALダイナースで支払う必要があります。
※ 金額は本会員・家族会員の限度額です。携行品は1点・1対10万円、乗車券などは合計5万円が上限です。免責の有無・金額はブランド別の規定を確認してください。
JGC資格とカード付帯保険は別の仕組み
JGCは会員制度であり、「JGC共通の海外旅行保険」が用意されているわけではありません。JAL公式も、JALグローバルクラブ会員は手持ちのブランドの内容を確認するよう案内しています。
この記事の比較はCLUB-Aゴールド/JGCカードを中心としています。CLUB-Aカード、プラチナ、プラチナ Proでは補償額や対象サービスが異なるため、カード券面とカード種別を確認してください。
家族カード会員と家族特約は別
家族カード会員は、自分名義の家族カードを持つ人です。家族特約対象者は、家族カードを持たず、続柄・年齢・生計などの条件を満たす家族です。両者を同じ扱いにはできません。
| ブランド | 家族特約対象者 | 死亡・後遺障害 | 傷害/疾病治療 | 賠償責任 | 携行品 | 救援者費用 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JAL・JCB/OP | 本会員と生計を共にする、カードを持たない19歳未満の子 | 1,000万円 | 各200万円 | 2,000万円 | 50万円/旅行 | 200万円 |
| Visa/Mastercard/TOKYU | カードを持たない配偶者、所定の同居の両親・未婚の子 | 1,000万円 | 各150万円 | 2,000万円 | 50万円/旅行 | 150万円 |
| JALカードSuica | カードを持たない配偶者、所定の同居の両親・未婚の子 | 1,000万円 | 各150万円 | 2,000万円 | 50万円/旅行 | 100万円 |
| JAL Amex | カードを持たない配偶者、所定の同居の両親・未婚の子 | 1,000万円 | 各200万円 | 3,000万円 | 50万円/旅行 | 200万円 |
| JALダイナース | 家族特約なし | - | - | - | - | - |
JCB系以外の家族特約は、配偶者、収入のない同居の両親・義親、生計を共にする収入のない未婚の子などが対象です。個別の生計・収入・同居条件は、出発前に専用規定で確認してください。
ブランド別に確認したいポイント
JAL・JCB/OPクレジット
海外旅行保険の主な補償は自動付帯です。死亡・後遺障害は自動付帯分が最高5,000万円で、日本出国前に対象となる公共交通乗用具または募集型企画旅行の料金を支払うと、利用条件分5,000万円が加算されます。
出国後の決済では、この上乗せ条件を満たしません。治療費用、賠償責任、携行品損害、救援者費用にはカード利用条件がありません。携行品損害の自己負担額は1事故3,000円です。

JCB公式「JAL・JCBカード CLUB-Aゴールド保険・見舞金制度のご案内」を確認する
JAL・Visa/Mastercard/TOKYU POINT ClubQ
主な海外旅行保険は自動付帯です。航空券、空港アクセス交通、特典航空券の税金・燃油サーチャージをカードで支払うことは、保険開始の条件ではありません。
治療費用は傷害・疾病とも150万円、救援者費用は150万円です。家族特約はありますが、家族特約対象者には24時間日本語救急サービスが付かない点も確認しておきましょう。
JALカードSuica
JALカードSuica CLUB-Aゴールドの海外旅行保険は自動付帯です。Suicaチャージ、定期券、空港までの鉄道料金の決済は、海外旅行保険の開始条件ではありません。
治療費用は各150万円、救援者費用は100万円で、比較対象の中では救援者費用の上限が最も低くなっています。
JALカード公式「JALカードSuicaゴールド 保険・見舞金制度のご案内」を確認する
JAL アメリカン・エキスプレス
JAL Amexは、アメリカン・エキスプレス本体の発行カードではなく、JALカードと三菱UFJニコスが提携して発行・運営するカードです。アメックス本体発行カードの保険改定を、そのままJAL Amexに当てはめることはできません。
主な海外旅行保険は自動付帯で、治療費用は各200万円、救援者費用は200万円です。2026年7月時点で、携行品損害は1旅行50万円・年間100万円の限度で案内されています。
JALダイナース
JALダイナースは、2025年10月1日以降に出発する旅行から利用条件付きです。保険金額自体は変更されていません。

| 利用条件を満たす主な支払い | 利用条件を満たさない主な支払い |
|---|---|
| 空港へ向かう鉄道・モノレール・有料特急空港へ向かう電車・タクシー・リムジンバス海外旅行ツアー代金渡航先への航空券対象となる船舶料金燃油サーチャージ、座席アップグレード代 | 電車・バスの定期券、回数券ガソリン、高速道路、空港駐車場レンタカー空港利用税、発券手数料、ラウンジ利用料ビザ・ESTA申請料個人手配のホテル代 |
特典航空券でも、燃油サーチャージや空港アクセス交通費など対象料金を支払えば条件を満たせます。一方、空港利用税、発券手数料、マイル交換手数料だけでは条件を満たしません。
出国前に対象支払いがなくても、出国後に現地の対象公共交通乗用具料金をJALダイナースで支払った場合は、その決済に基づく所定の時点以降が補償対象になります。決済前の期間にはさかのぼりません。
航空便遅延は「見舞金」とJCBの保険を分けて考える
CLUB-Aゴールド、JALダイナース、プラチナ、プラチナ Proには、JALカードの「海外航空便遅延お見舞金制度」があります。対象は海外旅行中の日本発着JAL国際線の4時間以上の出発遅延・所定の欠航などで、CLUB-AゴールドとJALダイナースの見舞金は1名24,000円です。到着遅延や海外空港間の乗り継ぎ便は原則対象外です。
JAL・JCB/OPのCLUB-Aゴールドには、これとは別に国内・海外航空機遅延保険があります。本会員・家族会員に、乗継遅延2万円、出航遅延2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円の各限度額が設定されています。見舞金制度とは請求条件と手続きが別です。
任意加入の海外旅行保険を検討したいケース
- 傷害・疾病治療費用の上限が、旅行先や持病などを踏まえると心配
- 同行家族が家族特約の対象外、または家族特約の補償額が足りない
- JALダイナースの利用条件を満たしているか確認できない
- 90日または3か月を超える長期滞在
- 携行品の金額が1点10万円の上限を大きく超える
旅行期間や地域だけで「十分」と断定せず、自分と同行者に必要な補償を項目ごとに照合するのが安全です。
ほかのカード付帯保険と比較する
- ANA SFCカードの海外旅行保険を発行会社別に比較する
- アメックスプラチナの海外旅行保険と2026年10月改定を確認する
- Marriott Bonvoy Amexプレミアムの海外旅行保険を確認する
- アメックスプラチナとMarriott Bonvoy Amexを比較する
- JALとMarriott Bonvoyの提携をJGC・プラチナ会員の視点で確認する
よくある質問
- QJAL JGCカードの海外旅行保険は自動付帯ですか?
- A
ブランドによって異なります。JAL・JCB/OP、Visa/Mastercard/TOKYU、JALカードSuica、JAL Amexは原則自動付帯です。JALダイナースは2025年10月1日以降の出発分から利用条件付きです。JAL・JCB/OPの死亡・後遺障害は、自動付帯5,000万円に出国前の対象料金決済で5,000万円が加算されます。
- Q特典航空券でも補償されますか?
- A
自動付帯のブランドは、特典航空券かどうかを保険開始条件にしていません。JALダイナースは、燃油サーチャージや対象となる空港アクセス交通費などをカードで支払えば利用条件を満たせますが、空港利用税、発券手数料、マイル交換手数料だけでは満たしません。
- Q家族カード会員は本会員と同じ補償ですか?
- A
この記事で比較した主な補償額は、本会員と家族会員で同額です。ただし、家族カードを持たない家族に適用する「家族特約」は別の補償額・対象条件です。JALダイナースに家族特約はありません。
- Q補償期間は何日ですか?
- A
JAL・JCB/OPとJALダイナースは3か月、Visa/Mastercard/TOKYU、JALカードSuica、JAL Amexは90日です。
- QJAL Amexにもアメックス本体発行カードの改定が適用されますか?
- A
そのままは適用されません。JAL AmexはJALカードと三菱UFJニコスの提携発行で、アメリカン・エキスプレス本体発行カードとは規定が異なります。
まとめ
- JGCの海外旅行保険は会員共通ではなく、カードブランドと種別で決まります。
- JAL・JCB/OP、Visa/Mastercard/TOKYU、Suica、JAL Amexは原則自動付帯です。
- JALダイナースは2025年10月1日以降、利用条件付きです。
- 治療費用はブランドにより各150万~300万円です。
- 家族カード会員と家族特約は別で、JALダイナースに家族特約はありません。
- 旅行先、同行者、滞在期間に照らし、不足する項目があれば追加保険を検討します。
この記事は補償内容の概要です。保険金の支払いを保証するものではありません。出発前に、JALカード公式ページとお手元のカードに対応する最新の保険規定を確認してください。
これからJALカードを新規発行する方へ
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📌 ポイントサイトの仕組みと始め方
▶ モッピーの登録方法とマイルの貯め方
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