先日、東京に行ったときにUNION WORKS(ユニオンワークス)新宿店でオールソール交換などの修理をしたEDWARD GREENのDOVERが修理完了して帰ってきました。
完成度の高い修理技術を是非見ていただきたいと思い記事にしました。
EDWARD GREENのソール交換前
1-1. 長年愛用した靴の劣化とその影響
今回、修理に出した靴はオリジナルのソールをベースに今までヒールの交換、トゥ部分をラバーに交換するなどの修理を行っていました。しかしソールの底部分の穴開きやカウンターライニングのめくれなども発生していたためこのまま履き続けると修理できないまでに状態が悪くなる可能性があると考えてUNION WORKS(ユニオンワークス)に持ち込みました。
1-2. ソール交換が必要なタイミングとは?
ソール交換のタイミングとしてはシングルソールの場合、靴が地面に接地する面の革が薄くなってきたときになると思います。(穴が空いてしまうと中のコルク部分が見えてしまいますしそこから雨などの水分が靴の内部に入ってしまうとダメージが大きくなる為)ダブルソールの場合は今回の靴のように穴が空いてしまっても靴の内部に影響が出ることはありませんがアッパーとソールを繋いでいる糸が擦り切れてしまうおそれがありますので軽く穴が空いてきた歳が交換のタイミングになるかと思います。
UNION WORKS(ユニオンワークス)でのソール交換プロセス
2-1. 修理前のカウンセリングと相談の流れ
今回はユニオンワークス新宿店にて修理をお願いしました。まずは靴を見ていただいて自分自身の修理の希望を伝えしながらその他の修理箇所等あればご提案いただくといった形になります。
UNION WORKS(ユニオンワーク)は英国靴の修理も経験豊富でオーナーのこだわりも十分理解した上で相談に乗っていただけるので安心してお願いすることが出来ます。
2-2. ソール交換の選択肢:素材とデザインのポイント
今回のEDWARD GREENに関してはオリジナルのテイストを踏襲しつつ、ダブルソールであったものをシングルソールに変更していただきました。あと、ソールの材質をJ.& F.J.Baker & Co.Ltd製のオークバークに変更、ヒール部分の釘打ちを元々打たれていたラルフローレンの靴で打たれていた仕様にしていただきました。
2-3. 修理の進行状況と完成までの期間
修理期間に関しては約3週間、こちらは修理の内容や工場の忙しさによって多少前後するとは思いますが丁寧に修理していただいているので特段長いと感じることはありませんでした。
また、修理依頼の際にソール交換の際、ウェルト交換が発生すれば別途連絡するとのことでしたが特に連絡もなく予定通り修理が完了しました。
修理後のEDWARD GREEN
3-1. 修理前との違い:見た目の変化
これからは修理後の写真を掲載しております。
修理前の写真に関しては別記事に載せておりますのでご覧いただければと思います。
3-2. UNION WORKS(ユニオンワークス)ならではの細部へのこだわり
UNION WORKS(ユニオンワークス)でのこだわりというとやはりオリジナルのディテールに近づけるということにあると思います。ウェルト部分のファジングやソール部分のウィールなどEDWARD GREENの仕様にしていただけることが靴好きとしては大変嬉しいです。(ALDENなどもオリジナルに近いディテールで修理していただけます)
UNION WORKS(ユニオンワークス)で修理を依頼するメリット
UNION WORKS(ユニオンワークス)は圧倒的な経験の豊富さと英国靴をはじめとした高級靴に対する知識やリスペクトのある会社だと思います。基本スタンスとしてオリジナルに近づける修理を基本とされているので単に機能的にもとに戻るだけではなく見た目ももとの形に戻るので大変満足度が高いと思います。
まとめ:UNION WORKSで大切な靴を蘇らせよう
5-1. 修理を依頼する前に知っておくべきこと
靴の修理は高級紳士靴に関しては切っても切れない関係だと思います。
修理代金も一般的にはかなり高いと感じてしまう価格だと思いますが10年20年と長く付き合う靴ですし、修理をすることが前提のものですからソールの減りや穴が空きそうになった際はできるだけ早めに依頼することをおすすめします。また、修理のタイミングを把握するためには日頃の靴磨きなどのケアもこまめにされることが重要だと思います。
5-2. ユニオンワークスでの修理を検討する価値
UNION WORKS(ユニオンワークス)で修理をする価値はやはり修理される方々が靴に対する愛情やリスペクトを持っていることにつきます。
靴は道具としての面だけではなくその人の生き方などを表すものになると思います。
そのような大事なものを同じ価値観を持つ人に修理していただくということが大変意味のあることだと思います。
修理に関しては郵送での修理も受け付けてくださいますができるだけ店舗に行ってお店の方とお話しながら修理をすることをおすすめします。(新品の靴にビンテージスチールを取り付けるなどは郵送でも問題ないと思いますが)