倉敷美観地区を歩いていると、つい立ち寄りたくなる魅力的なお店が点在しています。
今回は、観光地としても人気の倉敷で、「美観地区散策の合間に立ち寄りたい、風格漂う老舗カフェ」と「肩ひじ張らずに本格派の味を楽しめる、地元密着のランチ処」の2店をご紹介します。
どちらも、美観地区周辺でアクセスしやすく、少しゆっくりした時間を過ごしたい方におすすめのお店です。倉敷を2度目以降に訪れる方や、観光地らしさと日常の空気をどちらも味わいたい方にぴったりです。
美観地区のクラシックな名店|エル・グレコ


美観地区・大原美術館のすぐ隣に位置する老舗の喫茶店「エル・グレコ」。蔦が絡んだレンガ造りの外観は、まるで時が止まったかのようなレトロな雰囲気を醸し出しています。店内も歴史を感じさせる内装で、天井が高く、ゆったりとした時間が流れています。
この建物はもともと、大原孫三郎が設立した奨農株式会社の本社事務所として、大正末期に建てられたものだそう。

店内のテーブルは6人がけくらいのの大テーブルが中心で、相席になることもありますが、その距離感すら心地よく感じる空間。メニューはコーヒーやチーズケーキ、トーストなどシンプルな構成ながら、丁寧に淹れられた珈琲の香りとともに、贅沢な時間を過ごせます。


スタッフは年配の方が中心で、落ち着いた接客とテキパキとした動きが印象的でした。会計にはクレジットカードやスマホ決済も対応しており、観光客にとっても便利です。
営業情報・アクセス
- 住所:岡山県倉敷市中央1丁目1−11
- 営業時間:10:00〜17:00
- 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
- 支払い方法:現金、クレジットカード、電子マネー対応
- 最寄駅:JR倉敷駅より徒歩約15分、美観地区内
広島焼き&本格カレーが味わえる|お好み焼 カレー TAKU


美観地区の端に位置する「お好み焼 カレー TAKU」は、広島風お好み焼きと本格カレーの両方を楽しめる珍しいお店です。市民会館「倉敷市芸文館」に近いためか、有名人のサインも多く飾られており、地元に密着した雰囲気を感じられます。
私が注文したのは、
- TAKUスペシャル(1,240円):イカ・ホタテ・エビ・豚肉入りのお好み焼きで、麺は広島から取り寄せた中華麺を使用。トッピングにネギ(+100円)を追加しました。甘口のソースが素材の旨みを引き立て、非常に美味しく仕上がっていました。
- ポークカレー(1,000円):濃厚でスパイシーなカレールーの横には、炒めたもやしと葉物野菜が添えられています。これらの野菜は柔らかな食感で、香ばしさとともに味のアクセントになり、ご飯と交互に食べることで風味の変化も楽しめました。
ルーはスムージーのような口当たりで、すりおろした野菜がふんだんに使われている印象。ルーだけのテイクアウト(450円)も可能で、近所にあれば家でも食べたいと思えるクオリティでした。



そのほかにも、讃岐うどんを使用した「特上ホルモンうどん」や、鳥取のブランド鶏“大山どり”を使った「にんにく焼き」、さらには岡山・蒜山名物をアレンジした「ひるぜん風焼きそば」など、岡山周辺のご当地グルメも提供されています。観光ついでに地域の味を楽しめるのも、このお店ならではの魅力です。
営業情報・アクセス
- 住所:岡山県倉敷市船倉町1253−1 ローズガーデン
- 営業時間:平日・土曜日11:30〜14:30/17:30〜22:00
日・祝日11:30〜15:00/17:30〜21:00 - 定休日:月曜日
- 支払い方法:現金
- 最寄駅:JR倉敷駅より徒歩約17分、美観地区端
まとめ
倉敷美観地区を訪れた際に立ち寄りたいおすすめのランチ&カフェスポットを2軒ご紹介しました。
「エル・グレコ」は、大原美術館に隣接する観光客向けの老舗カフェ。ツタに覆われたクラシカルな外観と、昔ながらの建物を活かした落ち着いた空間は、美観地区の散策途中の休憩にぴったりです。倉敷らしさを感じられる一杯のコーヒーをゆっくり楽しめる場所です。
一方、「お好み焼 カレー TAKU」は、広島焼きや本格スパイスカレーだけでなく、岡山・鳥取周辺のローカルグルメも味わえる気軽な食事処。地元感のある雰囲気とメニュー構成が魅力で、観光地から少し離れて落ち着いて食事をしたい方にもおすすめです。
初めての倉敷旅行では観光スポット巡りに目が向きがちですが、2回目以降の訪問では、こうした少しディープで個性的なお店を訪ねてみるのも楽しみのひとつ。美観地区をゆっくり歩きながら、自分だけのお気に入りの店を見つけてみてはいかがでしょうか。