神戸・六甲アイランドから九州へ向かうフェリーといえば、「さんふらわあ(大分行き)」が有名ですが、もうひとつの注目すべき選択肢が、阪九フェリーの新門司行き航路です。

今回乗船したのは、2020年に就航した比較的新しい船「やまと」。静かで清潔感のある船内、露天風呂付きの大浴場など、長距離移動を快適に過ごせる設備がそろっていました。
さらに、阪九フェリーではWeb予約による運賃割引(最大20%OFF)も実施されており、旅費を抑えたい方にも嬉しいポイント。ただし、繁忙期にあたるC期間・D期間(お盆・年末年始・GWなど)は割引対象外となるため、利用時期には注意が必要です。
本記事では、予約から乗船、船内設備や客室の様子、下船後の小倉駅までのアクセスまでを詳しく紹介。さらに、同じ六甲アイランド発の「さんふらわあ(大分行き)」と比較し、どちらがより快適でお得かも検証しています。
神戸から九州へのフェリー旅を検討している方は、阪九フェリー「やまと」の魅力をぜひチェックしてみてください。
予約方法と料金|Web割でお得に乗船
今回の乗船は、阪九フェリーの公式サイトから予約しました。予約画面はシンプルで見やすく、部屋タイプの選択時には写真付きで客室の様子を確認できるため、はじめての方でも安心して予約が進められます。
阪九フェリーには「ふねっと会員」という会員制度があり、無料で登録することが可能です。この会員制度では、乗船ごとに運賃の1%がポイントとして還元され、次回以降の乗船で利用できます。さらに、初回登録時には500ポイント(=500円分)が付与され、さっそく今回の予約から利用することができました。
今回予約したのは、神戸発・新門司行きの平日便(A期間)で、スタンダード洋室(16名定員)。A期間は阪九フェリーの中でも最も割引が適用される時期であり、通常運賃8,690円のところ、
- Web割引(20%OFF):7,200円
- ふねっと会員 初回ポイント利用:−500円
- 合計:6,700円
という非常にお得な料金で乗船できました。
なお、Web割引はA・B期間のみ適用で、C・D期間(繁忙期)は対象外となるため、旅の時期を選べる方はA期間を狙うのが断然おすすめです。
※A期間・B期間・C期間・D期間の区分は公式サイトで確認できます。一般的にC・D期間は年末年始・GW・お盆などの繁忙期に設定されています。
阪神御影駅から連絡バスでフェリーターミナルへ
神戸・六甲アイランドの阪九フェリーターミナルへは、公共交通機関からアクセスしやすい連絡バスが運行されています。今回は阪神御影駅から出発しました。

この連絡バスは阪九フェリーの出航時間にあわせて運行されており、乗り継ぎにも配慮されたダイヤになっています。
バスの運賃は以下の通りです:
- 大人:230円
- 小学生:120円
- ※2025年7月1日から交通系ICカード(ICOCA、PiTaPaなど)での支払いに対応しました(※車内でのチャージはできませんので、事前に残高をご確認ください)。
連絡バスの乗り場は複数あります:
- 阪神御影駅 ▶︎ Googleマップで見る
- 阪急御影駅 ▶︎ Googleマップで見る
- JR住吉駅 ▶︎ Googleマップで見る
- 六甲ライナー・アイランド北口駅(ここからは無料で乗車可能) ▶︎ Googleマップで見る
バスに乗車後、約30分で終点の阪九フェリーターミナルに到着します。乗り過ごす心配もなく、安心して利用できます。
【阪九フェリー連絡バス|主要停留所と発車時刻】
阪神御影駅発 | 阪急御影駅発 | JR住吉駅発 | アイランド北口駅発 | さんふらわあのりば着 | 阪九フェリーのりば着 | 運行日 |
---|---|---|---|---|---|---|
16:28 | 16:35 | 16:43 | 16:58 | 17:03 | 17:05 | 毎日 |
16:55 | 17:02 | 17:10 | 17:25 | 17:30 | 17:32 | 毎日 |
17:23 | 17:30 | 17:38 | 17:53 | 17:58 | 18:00 | 毎日 |
17:55 | 18:02 | 18:10 | 18:25 | 18:30 | 18:32 | 金・土のみ |
18:25 | 18:32 | 18:40 | 18:55 | 19:00 | 19:02 | 金・土のみ |
18:45 | 18:52 | 19:00 | 19:15 | 19:20 | 19:22 | 金・土のみ |
フェリーターミナルの様子|QRコードでスムーズに乗船
阪九フェリーの神戸(六甲アイランド)ターミナルは、清潔感があり機能的な造り。Web予約を利用した場合は、受付カウンターでの手続きは不要で、当日はスマートフォンなどで表示したQRコードを提示するだけで乗船が可能です。

予約サイトのマイページで発行されるQRコードを表示した状態で、乗船開始時間になればそのままボーディングブリッジへ向かうだけという、非常にスムーズな流れです。



ターミナル内の構成は以下の通り:
- 1階:受付カウンター、連絡バスの降車場所
- 2階:待合室(椅子スペース)、自販機、マッサージチェア、ロッカー、キッズスペース、小さなショップあり
特に2階のショップでは神戸のお土産類も販売されており、品数は限られますが、ちょっとした買い忘れに便利です。
また、待合スペースには自販機のほかにマッサージチェアやキッズスペースも用意されていて、乗船までの時間を快適に過ごせる配慮がされています。
なお、同じく六甲アイランド発の「さんふらわあ」神戸ターミナルと比較すると、阪九フェリーのターミナルのほうが設備面では充実している印象です。さんふらわあ側はややこぢんまりとしており、ショップやマッサージチェアの設備はありません。
もっとも、連絡バスでの到着から乗船までは時間が限られているため、長時間ターミナルで過ごすことは少なく、必要十分な設備といえるでしょう。
乗船&船内案内|2020年就航「やまと」は快適設備が充実!
今回乗船した阪九フェリー「やまと」は、2020年に就航した比較的新しい船。長距離移動でも快適に過ごせるよう、内装・設備ともに洗練されたデザインと機能性が両立されています。
▼ 乗船の流れ
徒歩で乗船する乗客は、出港の約1時間前から案内開始。案内に従ってエスカレーターでターミナル3階へ上がり、ボーディングブリッジを渡って乗船口へと向かいます。
乗船口手前では、スマートフォンなどに表示したQRコードをスキャンすることで乗船手続きが完了。そのまま船内へと入ります。
▼ 開放感のある船内ホール
船内に入ると、まず目を引くのが5階から7階まで吹き抜けになった中央ホール。ダークブラウンやバーガンディーを基調としたシックな内装でありながら、ガラスの手すりや間接照明により明るく開放感があります。


まるでホテルのロビーのような雰囲気で、フェリーであることを忘れてしまいそうな空間です。
▼ 主な船内設備

以下のように、乗客が快適に過ごせる設備が充実しています。
大浴場・露天風呂
船上から海を眺められる展望浴場を、朝と夕に無料で利用できます。
タオル・バスタオルは客室によっては備え付けの場合もありますが、今回利用したスタンダード洋室には付属していなかったため、持参するか、船内の売店で購入が必要です。


レストラン(カフェテリア形式)
海を望む開放的な空間で、夕食・朝食ともに営業。メニューを自分で選んで取るスタイルで、1品ずつの価格が設定されています。
売店
阪九フェリーのキャラクター「ふねこ」のグッズが豊富に揃っています。
また、九州のお土産やおつまみ類、飲料・スナックなども充実しており、ちょっとした買い物に便利です。
展望ルーム・展望ロビー
船首側に位置し、出港・入港時や航海中に景色を楽しめるスペース。静かに過ごしたい方におすすめです。

カラオケルーム(有料)
2室あり、1回3,000円で利用可能。事前予約または案内所での申し込みが必要です。
ゲームコーナー
スロットマシンやクレーンゲームなどが設置されています。クレーンゲームの景品には「ふねこ」グッズもあり、ファンには嬉しいポイントです。
リラックスルーム
落ち着いた空間にマッサージチェアが設置されており、航海中の休憩や仮眠にも最適です。




船内はとても静かで落ち着いた雰囲気があり、「移動手段」以上に「くつろげる旅空間」としての魅力を感じました。
次のセクションでは、実際に利用したスタンダード洋室の様子をご紹介します。
なお、「やまとの」神戸〜新門司航路は以下のスケジュールで運行されています。
- 神戸港(六甲アイランド)出港:18:30(日〜木)/20:00(金・土)
- 新門司港 到着:翌朝7:00(日〜木)/8:30(金・土)
平日便は到着がやや早めで、朝の移動や観光の計画も立てやすくなっています。
金曜・土曜便は多少到着時間が遅くなるため、旅程に合わせて選ぶのが良さそうです。
※時刻は2025年7月現在のダイヤです。最新の情報は阪九フェリー公式サイトをご確認ください。
部屋の様子|大部屋でも快適に過ごせる工夫
今回利用したのは、「やまと」に複数あるスタンダード洋室のうち、定員16名の大部屋タイプです。
このスタンダード洋室は以下のように、定員によって区分された複数の部屋が用意されています。
- 16名:11室
- 12名:2室
- 10名:1室
- 8名:2室
いずれもレイアウトは共通で、2段ベッドが通路を挟んで左右に配置されている構造。ベッド数の違いのみで構成されています。
■ まさかの“貸切状態”
今回の乗船時、予約していた16名定員の部屋には、なんと自分ひとりのみ。
たまたま空いていたのか、阪九フェリー側の配慮かは不明ですが、非常に静かで快適に過ごすことができました。
これまでに何度か利用した「さんふらわあ」のツーリスト(同様の大部屋)と比較すると、さんふらわあではできるだけ乗客を1つの部屋にまとめて収容している印象があります(効率を考慮した運用だと思われます)。
それに対して阪九フェリーは、ある程度分散して割り振っているのではないかと感じました。
いびきや物音といった周囲の環境が気になる方にとっては、人数が少ない=ストレス軽減につながるありがたい配慮です。
■ プライバシーに配慮した設計
スタンダード洋室の構造は以下のようになっています。
- 通路を中心に2段ベッドが左右に配置
- 向かい側のベッドが直接見えない配置で、視線が気にならない
- 各ベッドにはカーテン付きで、閉めれば完全にプライベート空間
また、下段ベッドの階段下には専用の荷物置き場・靴置き場があり、荷物の収納にも配慮されています。
上段ベッドにも荷物置き場はあるものの、囲いがない簡易的な構造でした。




ベッド内には以下の設備が整っています。
- コインロッカー(100円返却式、貴重品向け)
- フック(小物やバッグを吊るすのに便利)
- 照明
- 小物置き
- コンセント1口(必要最低限の装備)




■ ベッドの快適性とリネン
ベッドリネンは掛け布団と枕のみで、シーツ類はありません。
「さんふらわあ」の場合は掛け布団に加えてシーツがついているため、気分的な違いではありますが、より清潔感があるように感じたという印象を持ちました。
また、スタンダード洋室のベッド内はカーテンを閉めれば落ち着いた空間になる一方で、頭上のスペースはあまり高くありません。
特に身長が高い方は、ベッドの中であぐらをかいたり、姿勢を大きく変えるのは難しいかもしれません。
以上のように、大部屋であっても十分にプライベートを保てる工夫がされており、静かで落ち着いた空間で過ごすことができました。
次のセクションでは、船旅のハイライトともいえる大浴場と露天風呂の様子を詳しくご紹介します。
大浴場と露天風呂|阪九フェリー最大の魅力!
阪九フェリー「やまと」の船旅で特に印象に残ったのが、大浴場と露天風呂の快適さです。長時間の移動中に広い湯船でゆったりと体を休められるのは、フェリーならではの魅力ですが、阪九フェリーはその中でも群を抜いて快適な入浴環境を提供してくれました。
■ 洗い場のプライバシーに配慮
まず注目したいのは、洗い場の衝立(ついたて)の構造です。阪九フェリーでは、各洗い場の仕切りが床までしっかり覆われており、隣のシャワーの飛沫が気にならない設計になっています。
これに対して、同じ神戸発の「さんふらわあ」では、仕切りの下部が空いているため、どうしても水しぶきやシャワー音が気になりやすい構造でした。
全体的なスペースも阪九フェリーのほうが若干広めに感じられ、落ち着いて利用できる点も高評価です。
■ アメニティの香りは好みによる違いも
備え付けのシャンプー・ボディソープなどのアメニティについては、香りや使い心地は好みが分かれるところですが、個人的には「さんふらわあ」のほうが香りが良く感じた印象があります。
ただし、どちらも最低限の品質は満たしており、不満に感じるレベルではありません。
■ 露天風呂の存在は大きなアドバンテージ
阪九フェリーの最大の魅力は、やはり露天風呂があることです。
どちらのフェリーにも展望大浴場はありますが、いずれも窓は潮風や結露で曇っていることが多く、景色をきれいに楽しむのが難しいのが実情です。
しかし阪九フェリーの露天風呂なら、クリアな視界のまま海風を感じながら入浴できるため、夕暮れや星空を眺めながらのリラックスタイムが実現します。これは他のフェリーではなかなか得られない貴重な体験です。
■ 脱衣所の快適さも阪九フェリーに軍配
脱衣所(更衣スペース)も、阪九フェリーのほうが広くゆったりとした印象で、ロッカーの数や動線のゆとりにも余裕が感じられました。
また、給水機が設置されている点もポイントで、風呂上がりにすぐ水分補給ができるのは地味ながら嬉しい設備です。
全体として、大浴場・露天風呂の快適さは阪九フェリーの大きな強みであり、移動を「疲れる時間」ではなく「くつろぎの時間」に変えてくれる存在だと感じました。
次のセクションでは、船内レストランでの食事について詳しくご紹介します。
食事について|阪九フェリー vs さんふらわあ
船旅の楽しみのひとつが、船内での食事。
阪九フェリーとさんふらわあではスタイルが大きく異なっており、それぞれにメリット・デメリットがあります。
■ 阪九フェリー:豊富なメニューから“選べる”楽しみ
阪九フェリーのレストランはカフェテリア形式。和食・洋食問わずメニューのバリエーションが豊富で、九州のご当地メニューやお刺身なども用意されています。
一品ずつ自分の好みで選べるスタイルなので、毎回異なる内容を楽しめるのが大きな魅力です。

ただし、ついあれこれ選んでしまうと合計金額が想像より高くなることもあるため、コストを意識して選ぶことがポイントです。
座席はかなり多く、窓側から内側までさまざまな席が用意されています。
特に海を眺めながら食事ができる窓際の席は人気なので、早めの時間に訪れるか、混雑が一段落したタイミングを狙うとよいでしょう。

■ さんふらわあ:好きなだけ楽しめる“バイキング形式”
一方、さんふらわあのレストランはバイキング形式。
定額で食べ放題となっており、好きなものを好きなだけ取って楽しめるのが最大の魅力です。ボリューム感もあり、料金に対しての満足度は高めです。
ただし、何度も乗船する方にとっては、メニューが大きく変わらない点がネックになる可能性もあります。リピーターには少し物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。
■ どちらを選ぶかは、旅のスタイル次第
比較項目 | 阪九フェリー | さんふらわあ |
---|---|---|
スタイル | カフェテリア形式 | バイキング形式 |
メニューの自由度 | ◎ 選べる楽しさ | ○ 食べ放題 |
コスト感 | △ 選び方によっては高くなる | ◎ 明朗会計でお得感あり |
メニューの変化 | ◎ 多彩・選択制なので飽きにくい | △ 乗るたびに同じ印象になることも |
席数・快適さ | ◎ 広く窓側席あり | ○ 標準的な広さ |
旅行の頻度や滞在スタイルによっても好みが分かれる部分ですが、「毎回違うものを食べたい人」には阪九フェリー、「しっかり食べたい人・コスパ重視の人」にはさんふらわあが向いていると言えるかもしれません。
新門司港到着~小倉駅までのアクセス


阪九フェリー「やまと」は朝7:00に新門司港へ到着します。今回乗船した際も定刻どおりの到着となりました。
到着時、新門司港の岸壁には、阪九フェリーの泉大津便のほか、東京~徳島~北九州を結ぶオーシャン東九フェリー、そして大阪からの名門大洋フェリーも並んで接岸しており、九州の玄関口としての賑わいを感じられました。


神戸便が発着するターミナルは、平城宮跡の朱雀門を模した朱塗りの外観が印象的な建物で、他のフェリーターミナルとは一線を画すデザインとなっています。
下船は到着から約5分後に開始され、徒歩での乗船客は少なめの印象。混雑することもなく、非常にスムーズに下船することができました。

ターミナルの出口を出るとすぐ目の前に、門司駅経由・小倉駅行きの無料送迎バスが待機していました。
このバスは徒歩乗船の乗客の下船を待って出発するため、時間に追われる心配もなく安心です。
ただし、徒歩乗船の場合はこのバスを逃すと周囲に公共交通機関がないため、移動手段がなくなってしまう点に注意が必要です。
この日は7:18頃にバスが出発し、途中門司駅を経由して、8:00頃に小倉駅北口のロータリーに到着しました。
車両は観光バスタイプで、乗客は全体の3割ほど。車内は広く、快適な移動となりました。

【比較まとめ】さんふらわあと阪九フェリー、どちらがいい?
神戸から九州方面へ向かうフェリーとして、人気の「さんふらわあ(大分行き)」と「阪九フェリー(新門司行き)」。
この2航路は就航年に大きな差があり、設備の快適さや使いやすさにもそれが色濃く表れています。
阪九フェリー「やまと」は2020年就航。比較的新しい設計のため、細かな部分にまで配慮された設備が印象的でした。一方、さんふらわあ「ごーるど」「ぱーる」は2007年・2008年就航で、やや年数は経っていますが、必要なものはしっかり整っており、独自の強みもあります。
以下に、主な比較ポイントをまとめました。
項目 | 阪九フェリー(神戸〜新門司) | さんふらわあ(神戸〜大分) |
---|---|---|
就航年 | 2020年 | 2007年・2008年 |
運賃(Web割利用時) | 割安(A・B期間20%OFF) | Web割ありだがやや高めの印象 |
客室(大部屋) | カーテン・荷物置き場あり。静かで配慮された配置 | ロゴ入りタオル・歯ブラシ・イヤホン・テレビ付きで設備充実 |
大浴場 | 広め。仕切りが下まであり快適。露天風呂あり | 仕切りが甘めで水はねが気になる |
食事 | カフェテリア形式。豊富なメニューから選べる | バイキング形式。満足度高くコスパ◎ |
売店・娯楽設備 | ふねこグッズ・展望ロビー・カラオケ・ゲーム・リラックスルームなど | 売店・ゲーム・キッズルームあり。ややシンプルな構成 |
到着時間(月〜木) | 7:00(新門司港) | 6:20(大分港) |
※運賃や設備は時期・便によって異なる場合があります。
▼ 同じ「九州に行く」でも、阪九フェリーは選択肢に値する
今回の乗船を通じて、たとえ目的地が異なっていても、阪九フェリーは乗ってみる価値のあるフェリーだと強く感じました。
特に船内設備の快適さや静かで落ち着いた空間、露天風呂の存在などは、2000年代前半の設計がベースとなっているさんふらわあにはない魅力です。
また今後、阪九フェリー+JR九州のQRきっぷを活用し、大分までアクセスする方法と、「さんふらわあ一本で大分へ向かう」ルートの総合比較記事も公開予定です。
「設備の快適さ」だけでなく、「アクセスの柔軟性」や「運賃」「時間帯」なども含めた比較を通じて、自分の旅スタイルに合った選択肢を見つけてもらえればと思います。
九州観光や出張に便利!ホテル・レンタカーの事前予約もお忘れなく
新門司港や小倉駅周辺は、観光にもビジネスにもアクセスがよく、下船後すぐに行動を始めたい方には事前予約がおすすめです。
フェリーでのんびり移動した後、そのままスムーズにホテルや観光地へ向かうために、ホテルやレンタカーの予約も事前に済ませておくと安心です。
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どちらも出発当日の直前予約にも対応しているサービスなので、「直前まで天候や予定が不安定で決められない」という方にも安心です。
快適な船旅のあと、スムーズな移動と宿泊で、旅全体をもっと充実させましょう。
まとめ|阪九フェリー「やまと」は移動以上の価値がある快適フェリー
神戸・六甲アイランドから新門司までを結ぶ阪九フェリー「やまと」は、快適な設備と静かな船内環境、露天風呂や多彩な食事メニューなど、移動手段を超えた“旅そのものを楽しめるフェリー”でした。
さんふらわあ(神戸〜大分)と比較すると、目的地や到着時間、料金体系に違いはあるものの、設備の新しさや静けさ、過ごしやすさの点で阪九フェリーに魅力を感じたというのが率直な感想です。
特に印象的だったポイントは以下の通りです:
- 露天風呂付きの大浴場で、屋外ならではの開放感が味わえる
- スタンダード洋室(大部屋)でも視線が合いにくい配置で快適に過ごせた
- カフェテリア形式の食事は九州のご当地メニューなど選ぶ楽しさがあった
なお、新門司港からのアクセスについては、阪九フェリーでは無料の送迎バスが待機しており非常にスムーズでしたが、さんふらわあも到着時にあわせた有料送迎バスが運行されているため、大きな差とまでは言えません。
目的地が大分であっても、阪九フェリー+JR九州のQRきっぷを組み合わせれば、新門司からのアクセスも十分現実的な選択肢になります。今後、その比較記事も公開予定ですので、旅程検討の際はぜひ参考にしてみてください。
船旅そのものをゆったり楽しみたい方や、より快適な環境で移動したい方にとって、阪九フェリー「やまと」は間違いなく検討すべき航路の一つだと感じました。