先日、古物商の許可申請を行い、無事に許可を取得することができました。その後、メルカリShopsとアメリカのeBayで商品を出品する計画があったため、それぞれの出品手続きを進めた上で、必要となるURLの届け出を行うために、事前に警察へ連絡を取り相談に伺いました。
また、その際に取り扱う古物の種類を追加する手続きも行いました。今回は、こうした古物商の運営に必要な準備や手続きの流れについて、具体的にご紹介したいと思います。これから古物商として活動を始めようとされている方の参考になれば幸いです。
事前に書類を準備する際、長崎県警のホームページが非常にわかりやすく説明されていたため、こちらを参考にして書類を作成しました。ただし、古物商の許可に関する手続きや必要書類は都道府県ごとに異なる場合がありますので、あくまで参考としてお考えいただき、ご自身の所在地の警察署や県警のホームページで確認いただいた上、相談された警察の方の指示に従っていただければと思います。
取り扱う古物の変更(追加)
当初の申請では4品目を申請していましたが、今回1品目を追加申請するために書類を作成しました。警察の方に事前に相談した際、「今後取り扱う可能性があるもの」ではなく、「確実に取り扱うもの」に限って申請するよう指摘を受けました。そのため、今後の事業計画を再確認し、必要な品目のみを申請することにしました。
様式
提出する書類は別記様式第6号その1(ア)と別記様式第6号その2の2枚になります。
兵庫県警のH.P.の生活安全部関係、古物営業申請関係様式の中の・様式6からダウンロードしていただければと思います。
注意点として、以下の2点を挙げておきます。
- 古物商の許可年月日は交付日とは異なる
許可証を見ると、許可が正式に発効された日付が記載されています。交付日とは別の日付になりますので、必要な際には正しい許可年月日を確認してください。 - 取り扱う古物の区分を追加する際の注意点
区分を追加する場合、既に届け出ている商品についても再度「〇」を入れる必要があります。
追加するものだけ「〇」を入れると、既存の届け出品目については取り扱いをやめ、新しく追加したもののみ取り扱うと解釈されてしまう可能性があります。そのため、全ての取り扱い品目に「〇」を入れるようにしてください。
これらの点をしっかり確認することで、手続きミスを防ぐことができます。
Webを使って販売をする場合のURL届け出
様式
提出する書類は別記様式第6号その1(ア)と別記様式第6号その3の2枚になります。
兵庫県警のH.P.の生活安全部関係、古物営業申請関係様式の中の・様式6-3 「URL変更」からダウンロードしていただければと思います。
注意点として以下を挙げておきます:
- URL記載時のスペルミスに注意
- URLには大文字や小文字、ハイフンやアンダースコアなどが入り混じっている場合があり、ミスタイプが発生しやすいです。
- 特に「.」や「-」の抜けや間違いが多い傾向があるため、記入後は何度も正確に確認することをおすすめします。
- 提出前に再確認を徹底
- URLが間違っていると、再提出が必要となり、手続きが遅れる原因になります。
- 印刷物と申請書に記載したURLが一致しているかも必ず確認してください。
細かい部分ですが、事前の確認を徹底することで手続きがスムーズになります。
初めて手続きをする方には特に意識していただきたいポイントです。
添付書類
古物商の許可を受けている事業用のURLであることを確認するためには、「URLの使用権限疎明資料」を提出する必要があります。
今回は、メルカリShopsとeBayでの出品に関連して、警察に提出した書類について紹介していきます。
これらの書類は、URLが許可を受けた古物商事業に紐づいていることを証明する重要なものですので、正確に準備することが求められます。それぞれのプラットフォームに適した内容ついて説明していきます。
メルカリShops
メルカリShopsに関する「URLの使用権限疎明資料」について、以下の書類を提出しました:
- メルカリShopsの開設審査完了のお知らせメール
- このメールには、ショッププロフィールのURLが記載されています。
- メールをプリントアウトして提出しました。
- ショッププロフィールの画面
- メルカリShopsのトップページを開き、表示されている画面全体を印刷します。
- ここで注意が必要なのは、申請書に記載したURLも一緒に印刷されるようにすることです。
- メルカリShopsの設定画面にある「メルカリShopsへの出店審査」画面
- 設定画面から「メルカリShopsへの出店審査」ページを開き、住所が記載された部分までをスクリーンショットまたは印刷します。
- これにより、ショップ運営者(申請者)と古物商許可証の名義が一致していることを証明できます。
eBay
eBayに関しては、eBay Japanの公式ホームページに「URLの使用権限疎明資料」に関する詳細が記載されています。
一般的に、以下の2枚の資料を提出すれば問題ないとされています:
- eBayのURLが確認できるページのスクリーンショット
出品者として登録した際のアカウント情報や、自分が作成したeBayストアのURLが確認できる画面をスクリーンショットで提出します。 - eBayアカウントと申請者が同一であることを証明する書類
例えば、登録時に使用した氏名や住所が一致していることを示す書類(eBayの登録情報画面など)を添付します。
注意点
追加で資料を求められる場合もあるため、柔軟に対応できるよう準備しておきましょう。
各都道府県の警察署によって判断が異なる場合があります。必要書類が異なる可能性もあるため、事前に管轄の警察署へ相談することをおすすめします。
申請費用
上記の変更届に関しては費用が発生することはありません。
届け出の流れ
私の場合、メルカリShopsやeBayの手続きが完了したあとにネットで調べながら書類の作成と必要な書類の準備をしました。その後、申請をした警察署に電話をして変更の内容の連絡をしたうえで相談のアポイントを取りました。
当日、一式の書類を見ていただきその場で問題のあった点はその場で訂正の上、当日申請を受理しいただくことができました。
許可に関しては後日連絡が来るとのことで現時点では連絡待ちの状態です。
最後に
今回は古物商の変更申請についてまとめてみました。
普段あまり触れることのない書類ばかりだったため、インターネットで情報を調べながら試行錯誤しつつ進めた申請でした。都道府県や警察の担当者によって対応が異なる場合もあるかもしれませんが、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
申請に不備があれば警察から連絡が入るとのことですので、その際には速やかに対応したいと思います。また、申請の進捗や新たに分かったことがあれば、随時この記事を更新してお伝えしていきます。
初めての変更申請に挑む方にとって、準備の段階で不安が多いと思いますが、丁寧に進めれば必ず手続きは完了します。この記事を参考に、スムーズな申請を目指してください。