先日、個人での古物商許可申請の書類を所轄の警察署に提出しました。事前相談をせず、アポイントなしで行ったために修正が必要な箇所があり、多少時間がかかりましたが、当日中に無事受理してもらうことができました。
この記事では、申請書や添付書類について、提出時に気づいたポイントを共有し、今後申請を予定されている方の参考になればと思います。
※原則として、事前に相談の上で申請を進めるとスムーズに対応してもらえるようです。
一般的な申請手続きに関する情報については、下記リンクにまとめていますので、そちらも併せてご覧ください。
必要書類とポイント
古物商許可申請書
書類は、兵庫県警察のホームページからダウンロードし、必要事項を記載していきます。
下記ページの生活安全部関係の古物営業申請関係様式のところに書類一式が入っています。
各書類の詳細な記載内容については、左上に記載された「書類の様式番号」を確認のうえ、説明をご覧いただければと思います。
別記様式第1号その1(ア)
こちらの様式でのポイントは下記のとおりになります。
- 住所の記載欄は、住民票に記載された通りに記載する必要があります。
- 「行商をしようとするものであるかどうかの別」については、Web上で販売を行う場合、営業所以外での売買を行うため「1. する」を選択します。
- 主として取り扱おうとする古物の区分については、予定しているものの中から主要な1つを選択してください。
- 代表者等の欄は、個人申請の場合には記載不要となるため、斜線を引きます。

別記様式第1号その1(イ)
個人申請の場合は記載・添付する必要はありません
別記様式第1号その2
こちらの様式でのポイントは下記のとおりになります。
- 形態の選択を”営業所あり”とすること
- 営業所の所在地が申請者の住所又は居所と同一の場合、住所又は居所の記載は不要ですが電話番号の記載は必要
- 取り扱う古物の区分に関しては今後取り扱う可能性のあるものをすべて選択すること

別記様式第1号その3
こちらの様式は、2店舗以上の営業所を申請する際に記載が必要です。記載方法は「別記様式第1号その2」と同じですが、1店舗のみの申請でも、この用紙に斜線を引いて提出する必要がありますのでご注意ください。
注:管理者は各営業所に常勤で1名配置する必要があります。同一人物が複数の店舗で管理者を兼任することはできませんので、こちらもご注意ください。

別記様式第1号その4
こちらは、インターネットで販売を行う際に使用するURLを届け出るための書類です。私の場合、今後メルカリでの販売を予定しており、古物取扱許可が取れ次第、メルカリShopに登録する予定です。そのため、申請時には「2. 用いない」を選択し、許可取得後にメルカリShopのURLが確定した時点で変更手続きを行う流れになるようです。

略歴書
こちらは過去5年間の職歴などを記載する書類です。ポイントは以下の通りです:
- 5年以上前の入社の場合は、実際の入社年月日を記載する。
- 無職期間がある場合も、その期間を記載する。
- 略歴書の最後の期間の「至る」欄は空欄にしておく(申請場所によって解釈が異なる可能性があるため)。

誓約書
個人で許可申請する場合、誓約書は個人用と管理者用の2通を提出する必要があります。
私はこの点の確認が漏れており、後から管理者用の提出を求められました。
内容をしっかり確認したうえで、提出日の日付と自筆の署名を記載すれば問題ありません。
住民票
本籍(外国人の方は国籍等)が記載され、個人番号(マイナンバー)が記載されていない住民票を提出します。この書類はマイナンバーカードがあればコンビニなどで手軽に取得可能です。
ポイントとして、申請書類の住所は住民票に記載された通りに記入する必要があります。そのため、まず住民票を入手して確認しておくとスムーズです。
身分証明書
本籍地での取得が必要となり、遠方の場合は郵送での請求が必要です。記載内容は地域によって若干異なることがありますが、以下の3点が記載されていれば問題ありません。
- 禁治産又は準禁治産の宣告の通知を受けていない
- 後見の登記の通知を受けていない
- 破産宣告又は破産手続開始決定の通知を受けていない
注:日本国籍を有していない人はこちらの提出はありません
申請場所
申請窓口は、主たる営業所の所在地を管轄する警察署の生活安全課保安係です。私の場合、申請者の住所がそのまま営業所所在地となっていたため、住所地を管轄する警察署へ申請に行きました。
兵庫県内の各地域を管轄する警察署については、下記リンクをご確認の上、事前にアポイントを取ることをおすすめします。
申請料金
費用は19,000円で、兵庫県の場合は「兵庫県収入印紙」で支払います。申請した警察署には交通安全協会が併設されていたため、そこで購入し、申請時に書類と一緒に提出しました。
兵庫県収入印紙の購入場所については、念のため以下のリンクからご確認ください。
注:不許可となった場合や申請を取り下げた場合でも、手数料は返却されないとの事です。
最後に
今回は兵庫県における古物商許可申請に必要な書類や内容について解説しました。普段、公的機関への書類提出の機会が少ない方は、書類を見るだけで不安を感じるかもしれません。しかし、行政書士に依頼して作成してもらうには費用がかかります。難易度的にはそれほど高くないと思いますので、ご自身で申請にチャレンジされることをおすすめします。
こちらの記事を参考に書類を作成し、警察にアポイントを取って内容確認を行うのがいいと思います。問題がなければ、その日に受理していただける可能性もありますので、時間の短縮にもつながります。
私自身は先日提出したばかりで、許可が下りるまでには最低でも約40日かかるようです。また、許可後にお伝えできることがあれば、記事にしていきたいと思います。