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【体験談】CICのクレジット・ガイダンスを開示してもらいました。

Tips

クレジットカードやローンの審査に影響を与える「クレジット・ガイダンス」をご存じですか?今回、CICに開示請求を行い、自分のクレジット・ガイダンスを確認してみました。本記事では、「クレジット・ガイダンス」とは何か、どのように審査に影響するのか、算出基準や開示請求方法について、私の体験を交えて解説します。審査通過率を気にしている方、ぜひ参考にしてください!

クレジット・ガイダンスとは

「クレジット・ガイダンス」は、信用情報機関である株式会社シー・アイ・シー(CIC)が提供する、日本版の「信用スコア」とも言えるサービスです。このサービスは、CICが保有する信用情報を分析し、クレジットに関する客観的な取引事実に基づいて算出した「指数」と、その「算出理由」を開示・提供するものです。

クレジット・ガイダンスの目的は、消費者の信用取引を適正に管理することで、多重債務や自己破産を未然に防ぐことにあります。また、消費者が自身の信用状況を把握し、必要な改善を行うことで、クレジットカードの支払い遅延を防ぎ、金融トラブルを軽減することも期待されています。

2024年11月28日からは、消費者自身もクレジット・ガイダンスの情報を確認できるようになり、新規クレジットカードの申請や将来のローン利用に向けた信用状況の把握が可能になりました。
そして、2025年4月1日からは、CICに加盟するクレジットカード会社、消費者金融、金融機関、住宅ローン会社なども、支払い能力の調査目的に限定して、この情報を確認できるようになります。
これにより、クレジットの利用における透明性と適正性がさらに高まることが期待されています。

そもそもCICとは?

CIC(Credit Information Center)は、日本国内で個人のクレジット情報を管理・提供している信用情報機関の一つです。
主にクレジットカード会社や銀行、消費者金融会社など837社(2024年3月時点)の加盟企業が利用しており、顧客の信用情報を一元的に管理しています。
CICの情報は、クレジットカードやローンの審査において重要な役割を果たします。

日本国内の主要な信用情報機関

日本にはCIC以外にも以下のような信用情報機関が存在し、それぞれが異なる役割を担っています

  1. JICC(日本信用情報機構)
    主に消費者金融会社やクレジットカード会社が加盟している信用情報機関です。CICと同様、個人の契約情報や支払履歴を管理していますが、消費者金融分野に強みがあります。
  2. KSC(全国銀行個人信用情報センター)
    銀行や信用金庫などの金融機関が主に加盟している信用情報機関です。住宅ローンや自動車ローンなどの大口ローンに関する情報を多く管理しており、銀行系のローン審査で使用されます。

信用情報機関の役割

これらの信用情報機関は、加盟企業が共有する顧客情報をもとに審査を効率化し、信用リスクを軽減する役割を果たしています。具体的には以下のような情報を管理しています:

  • 契約内容:契約日や契約金額、支払い回数など。
  • 支払履歴:正常な支払いの記録、延滞や滞納の履歴など。
  • 残高情報:現在の未払い残高や利用可能額。
  • 事故情報:債務整理や破産などの法的手続きの記録。

CICの特徴

CICは主にクレジットカードや信販会社が利用することが多く、カード利用履歴やショッピングリボ払いの記録も含めた幅広い情報を取り扱っています。一方、JICCやKSCはそれぞれ異なる分野に特化しているため、複数の信用情報機関に情報が登録されていることが一般的です。

クレジット・ガイダンスは何に使われ、審査にどう影響するのか

クレジット・ガイダンスは、以下のような場面で活用されます:

  • クレジットカードの発行審査
    申請者が過去の支払い履歴を基に、信用に値するかを判断するために利用されます。
  • ローン審査
    住宅ローンや自動車ローン、キャッシングの審査で、返済能力や過去の債務履行状況を評価するための参考情報となります。

ガイダンススコアが高ければ審査通過の可能性が高まる一方、スコアが低い場合は審査が厳しくなる可能性があります。

クレジット・ガイダンスは何を基準に算出するのか

「クレジット・ガイダンス」の指数は、CICに登録された信用情報をもとに、年齢や性別、勤務先などの個人属性を含めず、以下の5つの客観的な取引事実を基準に算出されます。

  1. 支払い状況
  2. 残高(残債額)
  3. 契約数
  4. 契約期間
  5. 申込件数

これらを基に、最小200~最大800の3桁の数値で信用状態を示す指数が算出されます
算出には、統計的分析手法が用いられ、AIなどの技術は採用されていません。
また、算出された指数には、「未入金がないため指数にプラスの影響を与えています」といった具体的な算出理由が最大4つまで提供され、透明性が確保されています。

この指数と算出理由を組み合わせたものが「クレジット・ガイダンスの情報」です。そのため、毎月の支払いが滞りなく行われていれば指数にプラスの影響を与える一方、過去に支払い遅延があった場合はマイナスの影響を及ぼす可能性があります。

さらに、クレジットカードやローンの利用履歴だけでなく、携帯電話の本体費用を分割払いで購入した場合も、クレジット・ガイダンスの指数や情報に反映される要素となります。日常的な支払い状況が信用指数に影響を与えるため、適切な管理が重要です。

クレジット・ガイダンスの開示請求方法(体験談)

私が実際にCICに開示請求を行った手順を紹介します

  1. 受付番号の取得
    まず、CICの公式サイトに記載されている電話番号に、クレジット会社等に申し込みの際に届け出ている電話番号から電話をかけます。音声ガイダンスに従うことで、受付番号を取得することができます。
    詳細は以下のリンクをご参照ください:
    https://www.cic.co.jp/mydata/online/index.html
  2. オンラインでの申し込み
    受付番号を取得後、CICの公式サイトから申し込み手続きを行います。個人情報を入力する際、運転免許証番号や受付番号取得時に使用した電話番号に加え、その他の情報を入力する箇所があります。可能な限り正確な情報を入力しておくことで、より正確な信用情報を取得できると感じました。
    申し込みはこちらから:
    https://www.cic.co.jp/mydata/online/index.html
  3. 開示費用の支払い
    開示には500円の費用がかかります。申し込みフォームにクレジットカード情報を入力する欄があり、こちらで簡単に支払いを済ませることができました。
  4. 結果の確認
    申し込みが完了すると、クレジット・ガイダンスが即座にPDF形式でダウンロード可能となります。PDFを開く際は指定されたパスワードを入力することで、スコアや詳細な信用情報をすぐに確認できました。
    開示された情報は、今後のクレジットカードやローンの審査対策に役立つ内容だと感じました。
    この手順を参考にすれば、初めての方でもスムーズにCICの信用情報開示請求を行えると思います。
私自身のクレジットガイダンス
私自身のクレジットガイダンス600点台半ばのスコアでした

注意点としてクレジットカード払いの際は対応しているカード会社が限られていましたので事前に確認されることをおすすめします。
(クレジットカードが利用できない場合はデビットカードか携帯会社のキャリア決済も可能なようです。)

対応クレジットカード一覧
CIC H.P.より

最後に

クレジット・ガイダンスの開示は、自身の信用状況を客観的に把握し、今後のクレジットカードやローンの審査対策に活用するうえで非常に有益なプロセスです。私自身も実際に開示請求を行い、具体的なスコアや詳細な信用情報を確認することで、これからの計画に役立つ貴重なデータを得られました。

開示手続きはシンプルで、公式サイトからすぐに行えるため、初めての方でも安心して進められるでしょう。ただし、クレジットカード払いに対応しているカード会社が限られている点には注意が必要です。事前に確認し、スムーズな手続きを心がけてください。

ぜひ、この機会に自分の信用情報をチェックし、クレジットの管理をより確実なものにしてみてはいかがでしょうか?