JALマイルを貯めている人の間で、いま注目を集めているのが「JALモバイル」。
JALが提供する格安モバイル通信サービスで、国内線特典航空券「どこかにマイル」を通常往復7,000マイルのところ、JALモバイル契約者は“条件を満たすと年1回”1,500マイルで利用できるという大きな特典があります。
(※専用バナー経由での交換、対象外の行き先・有効期限など条件あり。詳しくは本文で解説します)
さらに、利用金額に応じてLife Status ポイントが貯まるため、JALグローバルクラブ(JGC)を目指す人にとってもステイタス修行の強い味方となるサービスです。
一方で、「格安SIMだから通信速度が遅いのでは?」「eSIMや海外利用はできるの?」といった不安の声も少なくありません。
この記事では、筆者自身がJALモバイルに乗り換えて利用した体験をもとに、実際のメリットと注意点をわかりやすく解説します。
- JALモバイルの特徴とメリット
- 加入時のキャンペーン・料金情報
- 通信速度の実測結果(大阪中心部)
- eSIM・海外・家族利用の注意点
- Life Status ポイント活用とJGC修行との相性
JALモバイルとは?

「JALモバイル」は、日本航空が提供する格安モバイル通信サービスです。
格安SIMとしての通信サービスを提供するだけでなく、JALマイレージバンク(JMB)との連携によって、JALマイルをお得に活用できるのが最大の特徴です。
通信回線は、NTTドコモまたはKDDI(au)のネットワークを基盤としており、契約時に利用する回線を選択可能。
データ専用SIM・音声通話付きSIM・eSIMといった複数の形態に対応しています。
さらに、通信品質はサービス基盤を担うインターネットイニシアティブ(IIJ)のネットワークと同等の品質で提供されています。
他の格安SIMと異なるポイントは、通信契約によってJAL独自の特典やポイントプログラムが利用できること。
特に注目されているのが、国内線特典航空券「どこかにマイル」がお得なマイル数で利用できる特典と、利用額に応じてLife Status ポイントが貯まる仕組みです。
このため、JALマイルを貯めるマイラーやJGC修行中の旅行者との相性が非常に高いサービスとして注目を集めています。
JALモバイル加入のメリット
JALモバイルの最大の特徴は、JALのマイルプログラムと深く連携した通信サービスであることです。
格安SIMとしての料金メリットに加えて、JAL会員ならではの特典を活用できる点が、他社にはない大きな魅力となっています。
① どこかにマイルを“1,500マイル”で利用可能

通常、国内線特典航空券「どこかにマイル」は往復7,000マイル必要ですが、JALモバイル契約者はわずか1,500マイルで利用可能。
この差は非常に大きく、マイル単価を重視するマイラーにとっては破格の特典といえます。
年に複数回旅行する人なら、それだけで年間のマイルコストを大幅に節約できます。
② Life Status ポイントが貯まる

JALモバイルの利用料金に応じて、Life Status ポイントが自動的に加算されます。
このポイントは、従来のフライト実績とは別枠で積み上げられ、JALグローバルクラブ(JGC)入会・上級会員ステータス維持の後押しになります。
※なお、JGC入会はLife Statusポイントの条件に加えて、JGC対象のJALカード保有など所定の条件もあるため、詳細は公式案内の確認がおすすめです。
③ JAL会員との相性が抜群
すでにJALマイレージバンク会員やJALカードユーザーであれば、JALモバイルとの連携でさらにお得にマイルを活用できます。
フライトやショッピングとあわせて通信料金でもマイル・ポイントを積み上げられるため、“生活まるごとJAL経済圏”を構築できるのも魅力です。
JALモバイルのキャンペーン・料金情報
JALモバイルは、JAL会員向けにマイル/Life Status ポイント特典が多数用意されています。ここでは利用開始時期や表示条件、有効期限まで含めて実務目線で整理します。
① どこかにマイルを1,500マイルで使える(表示条件・期限つき)

- 通常7,000マイル → 1,500マイルで交換できるクーポンに特典交換可能(JMBアプリの専用バナー経由)。
- 表示条件:「ご利用開始の翌々月末以降」に契約継続中の場合のみ、JMBアプリの「あなたにオススメ」に交換用バナーが表示。
- 交換頻度: 年1回(毎年4月〜翌3月の間に1回)。
- クーポン有効期限:
- 4〜9月に特典交換 → 12月末まで
- 10〜3月に特典交換 → 6月末まで
※最低3カ月の有効期限。期限切れ再発行なし。
- 対象プラン: 全プランが「JALモバイル会員限定 どこかにマイル」の対象。
- 積み上げの目安:「毎月のご利用マイルが25マイル以上のプラン」契約+「シークレットマイル」を1年間獲得すると、1年で1,500マイル相当が積算可能。
補足:特典交換→クーポン反映まで約3週間。那覇・鹿児島発の「南の島」は対象外。
② Life Status ポイント(JGC入会要件との関係)
- 毎月1ポイントが自動積算(全プラン対象、同一JMB番号で複数回線があっても月1ポイントが上限)。
- JAL Life Status プログラムは生涯実績。JALグローバルクラブ(JGC)は1,500 Life Status ポイントから加入が可能。JALモバイルは月次の底上げ手段として有効。
③ 毎月のマイル付与/シークレットマイル

- 新規契約マイル:(例)500マイル。※2GB/5GBは対象外。
- 毎月の利用でたまる:プランにより付与。(例:音声SIM 45GB/55GBで130マイル/月)
- シークレットマイル:月1回・期間限定で100マイル。JMBアプリに不定期表示されるバナーから所定操作→プロモコード入力で獲得(表示期間逃し防止にPUSH通知ON推奨)
※データeSIMの2GBまたは5GBを1回線のみ契約の場合は対象外。
④ 料金プランの型
- 4タイプ: 音声SIM/データSIM/SMS SIM/データeSIM。この4区分で容量ごとに料金・特典(毎月マイル付与量など)が変動します。
- 音声SIM(音声eSIM)
- データSIM
- SMS SIM
- データeSIM
| データ容量 | 月額料金 | マイル数(新規契約) | マイル数(毎月) |
|---|---|---|---|
| 2GB | ¥850 | 対象外 | 25マイル |
| 5GB | ¥950 | 対象外 | 25マイル |
| 10GB | ¥1,400 | 500マイル | 50マイル |
| 15GB | ¥1,800 | 500マイル | 50マイル |
| 25GB | ¥2,000 | 500マイル | 100マイル |
| 35GB | ¥2,400 | 500マイル | 100マイル |
| 45GB | ¥3,300 | 500マイル | 130マイル |
| 55GB | ¥3,900 | 500マイル | 130マイル |
| データ容量 | 月額料金 | マイル数(新規契約) | マイル数(毎月) |
|---|---|---|---|
| 2GB | ¥740 | 対象外 | 10マイル |
| 5GB | ¥860 | 対象外 | 10マイル |
| 10GB | ¥1,300 | 500マイル | 20マイル |
| 15GB | ¥1,730 | 500マイル | 20マイル |
| 25GB | ¥1,950 | 500マイル | 50マイル |
| 35GB | ¥2,340 | 500マイル | 50マイル |
| 45GB | ¥3,240 | 500マイル | 70マイル |
| 55GB | ¥3,840 | 500マイル | 70マイル |
| データ容量 | 月額料金 | マイル数(新規契約) | マイル数(毎月) |
|---|---|---|---|
| 2GB | ¥820 | 対象外 | 10マイル |
| 5GB | ¥930 | 対象外 | 10マイル |
| 10GB | ¥1,370 | 500マイル | 20マイル |
| 15GB | ¥1,780 | 500マイル | 20マイル |
| 25GB | ¥1,980 | 500マイル | 50マイル |
| 35GB | ¥2,380 | 500マイル | 50マイル |
| 45GB | ¥3,280 | 500マイル | 70マイル |
| 55GB | ¥3,880 | 500マイル | 70マイル |
| データ容量 | 月額料金 | マイル数(新規契約) | マイル数(毎月) |
|---|---|---|---|
| 2GB | ¥440 | 対象外 | 5マイル |
| 5GB | ¥650 | 対象外 | 5マイル |
| 10GB | ¥1,050 | 500マイル | 10マイル |
| 15GB | ¥1,430 | 500マイル | 10マイル |
| 25GB | ¥1,650 | 500マイル | 20マイル |
| 35GB | ¥2,240 | 500マイル | 20マイル |
| 45GB | ¥2,940 | 500マイル | 30マイル |
| 55GB | ¥3,540 | 500マイル | 30マイル |
⑤ フライト搭乗でのボーナスマイル特典

全プランがこのフライトボーナスマイルの対象になります。
JALモバイル契約者は、JALグループ便(国内線/国際線)利用時にボーナスマイルが付与されます。
国内線:1区間あたり 50マイル
国際線:1区間あたり 100マイル
- 利用運賃が、国内線ではフライトマイル積算率75%以上の運賃であること
- 契約開始の翌々月末以降の搭乗が対象となること
- 国際線の国内線区間は対象外
- 複数のボーナス制度と重複する場合は、優位な方のみ適用
JALモバイルの通信速度・品質の実測レビュー
JALモバイルは、NTTドコモとKDDI(au)のネットワークを基盤としており、サービスの通信品質はインターネットイニシアティブ(IIJ)と同等です。
つまり、通信速度はJALが直接運営しているわけではなく、大手回線+IIJ品質のMVNOとして提供されます。
とはいえ「実際どれくらい速度が出るのか?」というのは、契約前にもっとも気になる点。
ここでは大阪中心部での実測結果を紹介します。
① 実測の方法
- 測定場所:大阪・梅田周辺(JR大阪駅周辺)
- 測定端末:iPhone SE第3世代(eSIM契約/ドコモ回線)
- 測定アプリ:USENスピードテスト
- 測定時刻帯:朝(8:40)、昼(12:00)の2パターン
- 測定回数:各時刻3回ずつ → 平均値を記録
② 実測結果
| 時刻帯 | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) | Ping(ms) |
|---|---|---|---|
| 朝(8:40) | 26.1 | 18.5 | 46 |
| 昼(12:00) | 3.4 | 14.5 | 89 |
参考:筆者はドコモ回線のahamoを主回線として利用していますが、比較するとJALモバイルは速度面でやや落ちる印象です。特に昼12時台は回線が混雑しやすく、今回の測定でも下り平均は3.4Mbpsまで低下しました。
ただし、Web閲覧などは問題なく利用できました。YouTube視聴については、昼の測定値(下り3.4Mbps)だと高画質は厳しい場面があり、480p前後に固定すると安定しやすい印象でした。
③ 通信品質の特徴と注意点
- ドコモ/au回線を選べるため、自宅や職場など利用エリアに合わせて最適な回線を選択可能
- 混雑時間帯(昼12時台)に速度低下が出やすい傾向(IIJ系MVNOに共通)
- eSIM対応のため、SIMの差し替え不要で、旅行中でも比較的スムーズに開通できる
- YouTube再生・地図アプリ・メールなど、一般的な用途では大きな不便は感じにくい
このように、JALモバイルは格安SIMでありながら日常利用には十分な通信速度が確認できました。
旅行中の利用やマイル目的のサブ回線としても実用性は高いといえます。
eSIM・海外利用・家族利用の注意点
JALモバイルは、ドコモ/au回線を利用した格安SIMサービスの中でも、JALユーザーに特化した後発ブランドです。
契約前に「eSIM対応」「海外利用」「家族利用」について知っておくことで、契約後のトラブルや想定外の不便を防げます。ここでは利用前に押さえておきたい注意点を整理します。
① eSIMの対応状況
- JALモバイルは音声SIM・データSIM・データeSIMの3種類の契約形態に対応しています。
- eSIMであればSIMカードの差し替えが不要で、申し込みから最短即日で利用開始が可能です。
- 旅行や出張時に物理SIMを抜き差しせず、サブ回線として併用しやすいのが大きなメリットです。
- 対応端末は、ドコモ/auのeSIMに対応しているスマートフォン(iPhone、Pixel、Galaxy、Xperiaなど一部Android)です。
- ただし、契約前に必ず公式サイトの動作確認端末リストを確認しましょう。
- SIMロック解除済み端末である必要があります。
▶ 旅行好きやJGC修行勢の多くは、メイン回線を残しつつJALモバイルをeSIMで運用するスタイルを選んでいます。
② 海外利用の注意点
- JALモバイルは、海外でのデータ通信(データローミング)は利用できないため、海外でネットを使う場合は別手段が基本になります。
一方で、音声通話・SMSの可否は契約タイプ(音声SIM/データSIM/eSIMなど)や設定により異なるため、海外で通話やSMSも使いたい場合は、申込み前に公式の対応範囲を確認しておくと安心です。 - 海外で通信を行う場合は、以下のいずれかの方法を利用する必要があります:
- 現地SIMまたはeSIMを別途購入
- Wi-Fiルーターをレンタル
- メイン回線(例:ahamo/LINEMO/楽天モバイル)を併用
- なお、海外滞在中でも契約状態は維持され、マイルやLife Statusポイントの積算には影響しません。
▶ 海外旅行・出張が多い方は、メイン回線+JALモバイルの併用が現実的な選択肢です。
③ 家族利用について
- JALモバイルの特典は契約者本人のJMB番号に紐づくため、家族間でのマイル共有は不可です。
- 家族それぞれがJALモバイルを契約すれば、各自でマイルやLife Statusポイントを貯めることが可能です。
- ※複数回線を契約しても、付与上限は1 JMB番号あたり月1ポイントです。
▶ 家族全員でJALマイルを効率的に貯めたい場合は、「家族それぞれのJMB番号」で契約するのが基本になります。
※特典やポイント付与の条件は変更される可能性があるため、家族で運用する場合も申込み前に公式の最新条件を確認しておくと安心です。
④ 家族旅行との相性
JALモバイルの「どこかにマイル」特典を活用すれば、家族旅行のコストを抑えることが可能です。
代表者がJALモバイル契約者であれば、
- 契約者本人 → 1,500マイル特典
- 家族 → 通常7,000マイル
と組み合わせて旅行計画を立てられます。
(例:家族4人での旅行の場合、代表者1人分のマイルを節約可能)
- eSIM対応でサブ回線運用がしやすく、旅行好きとの相性◎
- 海外ローミングは非対応なので、メイン回線との併用が基本
- 家族利用は個人単位が前提。代表者の特典と通常マイルを組み合わせれば、旅行コストを抑えられる
契約時の初期費用について
JALモバイルの申し込み時には、月額料金とは別に初期費用とSIM発行手数料がかかります。
契約後に「思っていたより高かった」とならないように、事前に確認しておきましょう。
① 初期費用
- 契約プランに関わらず、1プランごとに初期費用 3,300円(税込)が必要です。
- 音声SIM・データSIM・eSIMすべてが対象となります。
② SIMカード・eSIMの発行手数料
| 契約タイプ | 初期費用(税込) | SIMカード発行手数料(税込) | eSIMプロファイル発行手数料(税込) |
|---|---|---|---|
| タイプD(ドコモ回線) | 3,300円 | 433.4円 | 433.4円 |
| タイプA(au回線) | 3,300円 | 446.6円 | 220円 |
| データeSIM | 3,300円 | ― | 220円 |
※タイプD(ドコモ回線)は、eSIMでもSIMカードと同額の433.4円がかかる点に注意。
③ 費用発生のタイミングと注意点
- 初期費用およびSIM発行手数料は初回請求時にまとめて請求されます。
- プラン変更や複数回線の契約を行う場合は、その都度初期費用が発生します。
- タイプA(au回線)の場合は、eSIMのほうが発行手数料が安く、コストを抑えたい人におすすめです。
まとめ
ここまで解説してきたように、JALモバイルはJALユーザー向けの特典と格安SIMとしての実用性を両立した非常にユニークな通信サービスです。
通常の格安SIMとは異なり、通信料金を支払うことでJALマイルやLife Statusポイントを積み上げられる点が大きな特徴です。
- 国内線特典航空券「どこかにマイル」が1,500マイルで利用可能(年1回)
- 毎月の利用でJALマイル・Life Statusポイントが自動加算
- フライト搭乗時のボーナスマイル特典もあり
- eSIM対応でサブ回線としても使いやすい
- ドコモ/au回線を利用しているため通信品質も安定
- 海外利用は非対応のため、メイン回線との併用が基本
- 家族利用は契約者単位。家族旅行にも活用可能
- JALマイラーやJGC修行をしている人
- ahamoなどメイン回線を持ち、サブ回線でマイルを貯めたい人
- 年に数回以上、国内旅行を楽しむ人
- 通信費を節約しながらJAL特典を活用したい人
