先日、北海道旅行の際に立ち寄った新千歳空港のお土産コーナーで、思わず目を引かれた千秋庵の『山親爺』。可愛らしいパッケージに惹かれてつい購入してしまいました。実は、これまで何度も北海道を訪れていましたが、こんな素敵なデザインのお土産に気づかなかったことに驚きとショックを受け、改めて『山親爺』について詳しく調べてみることにしました。
この記事では、パッケージデザインや味、購入できる場所などをご紹介します。ぜひ、北海道旅行のお土産選びの参考にしてみてください!
山親爺のお菓子の歴史
『山親爺』は、昭和5年(1930年)に発売された、北海道の老舗菓子店・千秋庵が手がける洋風煎餅です。厳選したバターとミルクを使用し、北海道ならではの豊かな風味を楽しめる一品として長年愛されてきました。
そのユニークな名前の由来は、北海道の山野を堂々と歩くヒグマの愛称「山親爺」からきています。自然豊かな北海道を象徴する存在として、地域の風土や魅力が商品名にも込められています。
『山親爺』の特徴は、なんといってもその独特のサクサク感。生地に水を一切加えずに焼き上げることで、軽やかな食感を実現しています。また、包装を開けると広がる芳醇なバターの香りが、素材の良さを存分に引き立てます。
さらに、平成29年(2017年)には「第29回全国菓子大博覧会」で外務大臣賞を受賞するなど、その品質と味わいが高く評価されています。北海道の魅力を詰め込んだお菓子として、今なお多くの人々に愛され続けています。
パッケージについて
『山親爺』のパッケージは、レトロで可愛らしいデザインが特徴です。ぱっと目に飛び込んでくるのは、インパクトのある商品名「山親爺」と発売年を表す「since 1930」の文字情報のみ。そして、雪山を滑走するクマが描かれた背景デザインは、北海道の山や空にたっぷりと空間を使った構図が印象的で、とても潔く美しい仕上がりになっています。このシンプルながらも大胆なデザインが、手に取る人に強い印象を与えています。
かつてのパッケージは、黒を基調とした缶に無骨で力強いクマのイラストが描かれており、どこか重厚な雰囲気がありました。しかし、2020年に発売90周年を迎え、パッケージデザインが一新されました。伝統的なスキーに乗ったクマのデザインはそのままに、背景の雪山やクマのイラストがシンプルでスタイリッシュなものに変更され、全体的な配色も少しくすみのある優しいトーンに。これにより、どこか柔らかさや親しみやすさを感じさせる雰囲気が加わりました。
さらに、このパッケージには北海道らしさが随所に表現されています。晴れた北海道の雪山を背景に、鮭を背負ってスキー板を履いたクマが滑る様子は、北海道の自然や魅力を象徴するもの。その大胆でユニークなデザインは、見る人に北海道の豊かさとユーモアを伝えてくれます。贈り物としても、まさに「北海道らしさ」を直感的に感じさせる一品です。
お菓子の内容や味
今回私は10枚入(化粧箱:1枚包×10)のものを購入しました。
(包装形態は商品によって異なります)
見た目
『山親爺』は、直径約9.0cmほどの円形のお菓子です。外側の輪郭には、雪の結晶を思わせる美しい雪輪模様が施されており、冬の北海道の風景を感じさせます。表面には、鮭を背負いスキー板を履いたクマのイラストが片押しされており、デザインの細部まで北海道らしさが表現されています。このイラストは現在のパッケージと異なり、昔ながらのデザインが使われている点も興味深い特徴です。
お菓子は1枚ずつ個包装されており、職場などで配る際にも便利です。個包装にもパッケージデザインが施されているため、見た目にも楽しめるお土産として最適です。ただし、個包装には賞味期限の記載がないため、配る際には化粧箱や外箱に記載された期限を確認する必要があります。この点にはご注意ください。
味の特徴
開封すると、まず芳醇なバターの香りが鼻をくすぐります。この香りだけで、食べる前から期待が高まります。食感は非常に軽やかで、表面だけでなく中までサクサクとした心地よい仕上がり。シンプルな作りだからこそ、素材の良さが際立ち、どなたでも楽しめる優しい味わいです。甘さは控えめで、後味もさっぱりとしているため、何枚でも食べられそうなバランスの良さが魅力です。
おすすめの食べ方
『山親爺』は、さまざまな飲み物と相性抜群です。バターの風味豊かな味わいは、紅茶やコーヒーと特に良く合い、午後のひとときをより上品に彩ってくれます。また、あっさりとした味わいから、緑茶やほうじ茶など和の飲み物ともよく合い、世代を問わず楽しめるお菓子だと思います。
購入できるところ
『山親爺』は、以下の場所で購入することができます。
販売場所
- 札幌千秋庵本店 札幌市中央区南3条西3丁目
- 新千歳空港 新千歳空港国内線ターミナル2階
- 札幌市内の主なデパート(丸井今井店、札幌三越店、大丸札幌店、さっぽろ東急店)
これらの店舗のほか、オンラインショップでも手軽に購入することが可能です。
価格情報
『山親爺』は、幅広いラインナップが用意されており、手頃な価格で楽しむことができます:
- 3枚包:145円(税込)
- 10枚入(化粧箱:1枚包×10):780円(税込)
- 20枚入(化粧箱:1枚包×20):1,480円(税込)
- 24枚入(丸缶:3枚包×8):2,680円(税込)
- 山親爺おやつパック(袋入:約80g):348円(税込)
これらの価格設定により、ちょっとした手土産から特別な贈り物まで、さまざまなシーンで活躍します。
賞味期限
- 化粧箱や丸缶入り:製造日より119日
- おやつパック:製造日より59日
長めの賞味期限が設定されているため、旅行中のお土産選びにも安心です。
購入の際のポイント
特に注目したいのが、「山親爺 丸缶24枚入」に数量限定で同梱される山親爺フィギュアです。このフィギュアは数量限定で封入されており、予定数量に達し次第終了となるため、コレクションや特別感を求める方におすすめです。
さいごに
今回は、北海道のお土産として千秋庵の「山親爺」についてご紹介しました。
北海道のお土産といえば、「白い恋人」やロイズのチョコレート、「じゃがポックル」などが有名ですが、パッケージの美しさを基準に選ぶなら「山親爺」もぜひおすすめしたい一品です。その魅力的なデザインは、贈る相手に特別感を与え、きっと喜んでいただけることでしょう。(もちろん、味も抜群です!)