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【保存版】ユナイテッド航空マイルでANA国内線に乗る方法|必要マイル数・メリット・デメリット徹底解説

【保存版】ユナイテッド航空マイルでANA国内線に乗る方法|必要マイル数・メリット・デメリット徹底解説-伊丹空港に駐機するANA787 マイル・特典航空券
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海外旅行で貯めたユナイテッド航空(United Airlines)のマイルはもちろん、マリオットボンヴォイなどのホテルポイントやクレジットカードのポイント交換で貯めたUnitedマイルも、日本国内のANA便に使えることをご存じでしょうか。
同じスターアライアンス加盟の特典航空券として、ユナイテッドの「マイレージプラス(MileagePlus)」はANA国内線の予約にも対応しており、時期や路線によってはANAマイルより少ないマイル数で搭乗できる場合もあります。

本記事では、UnitedマイルでANA国内線を予約する方法必要マイル数の仕組み予約可能期間や対象航空会社、手数料の違いを解説。さらに、メリット・デメリットを比較しながら、ANAマイルとの使い分け方も紹介します。
「海外旅行やホテルポイントでUnitedマイルを貯めている方」も、「国内移動を少ないマイルでお得にしたい方」も、ぜひ参考にしてください。

ユナイテッド航空マイルとANAの提携関係

ユナイテッド航空(United Airlines)は、アメリカを拠点とする大手航空会社で、世界最大規模の航空連合 「スターアライアンス(Star Alliance)」 の創設メンバーのひとつです。
一方、ANA(全日本空輸)も同じスターアライアンスに加盟しており、提携航空会社同士としてマイルの相互利用が可能になっています。

そのため、ユナイテッド航空のマイレージプログラム 「マイレージプラス(MileagePlus)」 で貯めたマイルは、ANAが運航する国内線特典航空券にも交換できます。
このマイルは、以下のような方法で貯めることができます。

  • 海外旅行や国内旅行でのユナイテッド便・提携便の搭乗
  • マリオットボンヴォイなどホテルプログラムからのポイント移行
  • クレジットカードやポイントサイトの利用で貯まるポイントをMileagePlusに移行
  • ショッピングやキャンペーンでの直接マイル獲得

この提携関係の最大の魅力は、自分がANAマイルを持っていなくても、Unitedマイルを使ってANA便に乗れるという点です。
さらに、特定の路線や日程ではANAマイルよりも少ない必要マイル数で予約できる場合があり、上手く活用すれば国内移動を非常にお得にできます。


UnitedマイルでANA国内線を利用できる人

  • 本人
  • 家族(親等制限なし)
  • 友人や恋人

▶ ANAマイルでは「第2親等以内」に制限がありますが、Unitedは誰にでも発券可能


必要マイル数は距離で決まる

ユナイテッド航空マイルの特典航空券は、直行区間の距離をもとに必要マイルが決まります。
例えば、羽田から那覇までの直行距離は約984マイルなので、必要マイルは片道8,000マイルです。

もし羽田から福岡を経由して那覇に行った場合、合計距離は

  • 羽田 → 福岡:567マイル
  • 福岡 → 那覇:537マイル
  • 合計:1,104マイル

となります。
本来なら距離が増えるためマイル数が9,500マイルに増えそうですが、計算に使われるのは羽田〜那覇の直行距離(984マイル)
そのため、必要マイルは8,000マイルのまま変わりません。

  • 乗継時間は自動的に割り当てられるため、必ずしも十分な観光時間があるとは限らない
  • 発券時に「どの空港で乗り継ぐか」を指定することはできない
  • 長時間のストップオーバー(24時間以上)は不可。観光できるとしても数時間のトランジットのみ

▶ 「経由してもマイル数が増えない」仕組みは大きなメリットですが、観光できるかどうかは運航スケジュール次第と理解しておくと安心です。



必要マイルチャート

区間距離必要マイル(片道)必要マイル(往復)
1〜300マイル6,000マイル12,000マイル
301〜800マイル7,000マイル14,000マイル
801〜1000マイル8,000マイル16,000マイル
1001マイル以上9,500マイル19,000マイル

【参考】ANA必要マイルチャート

区間距離必要マイル(L)必要マイル(R)必要マイル(H)
1〜300マイル6,000マイル6,500マイル9,000マイル
301〜800マイル7,000マイル8,500マイル10,500マイル
801〜1000マイル8,000マイル9,500マイル12,000マイル
1001マイル以上9,500マイル10,500マイル13,000マイル
L:ローシーズン R:レギュラーシーズン H:ハイシーズン

実際の必要マイル例(主要路線)

  • 東京(羽田)
  • 大阪(伊丹)
  • 名古屋(中部)
  • 札幌(新千歳)
  • 沖縄(那覇)
  • 福岡
出発地到着地区間マイル必要マイル必要マイル(ANA
東京(羽田)札幌(新千歳)510マイル7,000マイル8,500マイル
東京(羽田)福岡567マイル7,000マイル8,500マイル
東京(羽田)沖縄(那覇)984マイル8,000マイル9,500マイル
東京(羽田)大阪(伊丹)280マイル6,000マイル6,500マイル
東京(羽田)鹿児島601マイル7,000マイル8,500マイル
東京(羽田)熊本568マイル7,000マイル8,500マイル
東京(羽田)広島414マイル7,000マイル8,500マイル
東京(羽田)長崎610マイル7,000マイル8,500マイル
東京(羽田)松山438マイル7,000マイル8,500マイル
東京(羽田)宮崎561マイル7,000マイル8,500マイル
出発地到着地区間マイル必要マイル必要マイル(ANA)
大阪(伊丹)東京(羽田)280マイル6,000マイル6,500マイル
大阪(伊丹)福岡287マイル6,000マイル6,500マイル
大阪(伊丹)札幌(新千歳)666マイル7,000マイル8,500マイル
大阪(伊丹)那覇(沖縄)739マイル7,000マイル8,500マイル
大阪(伊丹)仙台396マイル7,000マイル8,500マイル
出発地到着地区間マイル必要マイル必要マイル(ANA)
名古屋(中部)札幌(新千歳)614マイル7,000マイル8,500マイル
名古屋(中部)那覇(沖縄)809マイル8,000マイル9,500マイル
名古屋(中部)福岡374マイル7,000マイル8,500マイル
出発地到着地区間マイル必要マイル必要マイル(ANA)
札幌(新千歳)東京(羽田)510マイル7,000マイル8,500マイル
札幌(新千歳)東京(成田)510マイル7,000マイル8,500マイル
札幌(新千歳)大阪(関西)666マイル7,000マイル8,500マイル
出発地到着地区間マイル必要マイル必要マイル(ANA)
沖縄(那覇)東京(羽田)984マイル8,000マイル9,500マイル
沖縄(那覇)福岡537マイル7,000マイル8,500マイル
出発地到着地区間マイル必要マイル必要マイル(ANA)
福岡東京(羽田)567マイル7,000マイル8,500マイル
福岡沖縄(那覇)537マイル7,000マイル8,500マイル

※ANAの必要マイル数はレギュラーシーズンのもの


予約期間と柔軟性

ユナイテッド航空マイルを使ったANA国内線特典航空券は、出発当日から約11か月先まで予約可能です。
一方、ANAマイルを使った国内線特典航空券は、搭乗日前日まで・予約開始は搭乗日の355日前からとなります。

この違いから、ユナイテッドマイル利用のメリット・デメリットは以下の通りです。

  • 当日予約が可能:急な出張や予定変更でも、空席があればその場で発券して利用できる
  • 予約期間がANAより短い:ANAの「355日前」に比べて、ユナイテッドは「約11か月先」までと少し短い

予約期間比較表

項目ユナイテッド航空マイルANAマイル
予約開始約11か月前搭乗日の355日前
予約期限搭乗当日まで搭乗日前日まで
柔軟性◎ 当日予約可△ 当日は不可

▶ まとめると、ユナイテッド航空マイルは「思い立ったらすぐ予約できる」点で非常に柔軟です。
ただし、空席があることが前提なので、繁忙期や人気路線では事前予約が安心です。


予約方法(PC・アプリ・コールセンター)

ユナイテッド航空のANA国内線特典航空券は、

  • ユナイテッド航空公式サイト(PC・スマホ)
  • ユナイテッドアプリ
  • コールセンター

から予約できます。

実際の予約画面の操作方法や注意点については、別記事で詳しく解説する予定です。
「検索方法」「必要マイルの確認」「発券の流れ」など、画面キャプチャ付きでご紹介しますので、あわせて参考にしていただければと思います。


提携している国内航空会社

ユナイテッドマイルで予約できるのはANA便だけではなく、ANAマイルと同様に以下の国内提携航空会社の便も対象です。

  • ANA / ANA Wings
  • Air Do(北海道路線中心)
  • ソラシドエア(九州・沖縄路線中心)
  • IBEXエアラインズ(仙台・福島など地方路線)
  • スターフライヤー(北九州・羽田路線など)
  • オリエンタルエアブリッジ(長崎〜五島列島など離島路線)

▶ 利用できる航空会社については ANAマイル・ユナイテッドマイルともに同じです。
つまり「対象航空会社」に関して両者の有利不利はなく、違いが出るのは必要マイル数・予約条件・手数料といった部分になります。


手数料比較(United vs ANA)

ANAマイルとユナイテッドマイルでは、同じANA国内線に乗れるといっても発券後の柔軟性や払い戻し条件が異なります。
下記の比較表をご覧ください。

手数料比較表

項目ANAユナイテッド航空
発券手数料無料無料
電話予約手数料無料無料(地域による)
変更(搭乗前)無料無料
キャンセル/払い戻し1名につき3,000マイル無料(出発前なら全額払い戻し)
当日便変更原則不可無料(空席があれば可能)
No-show(未搭乗)払い戻し不可払い戻し不可

  • キャンセル/払い戻し条件はユナイテッドが有利
     ANAはキャンセル時に「3,000マイルの手数料」が発生しますが、ユナイテッドは出発前であれば無料で全額払い戻し可能です。予定が不確定な場合は大きなメリットになります。

Unitedマイルのメリット・デメリット

  • 誰にでも発券でき、当日予約や変更にも柔軟
  • シーズン制がなく、繁忙期でもマイル数は一定
  • 直行距離基準で乗継してもマイル数が増えない
  • ANAマイルより空席枠が少ない
  • ストップオーバーは不可

メリット(詳細解説)

ユナイテッド航空のマイルを使う大きな魅力は柔軟性とシンプルさです。
まず、ANAマイルと違い、家族以外(友人や恋人)にも発券できるのは自由度が高いポイントです。さらに、予約は出発当日まで可能で、予定が急に変わっても対応できる強みがあります。

また、ANAマイルが「ロー・レギュラー・ハイシーズン」で必要数が変わるのに対し、ユナイテッドは一律のマイル数。たとえば羽田〜那覇はUAなら片道8,000マイル、ANAなら最大12,000マイル必要になるため、繁忙期ほどお得さが際立ちます。

さらに、計算は直行区間の距離基準で行われるため、羽田→福岡→那覇のように乗継しても、必要マイル数は直行と同じ。乗継便が出れば、実質的に2都市を楽しめるのも隠れたメリットです。


デメリット(詳細解説)

一方でデメリットもあります。
まず、空席枠がANAマイルより少ない傾向があり、特に繁忙期は取りにくい印象があります。

加えて、ストップオーバー(24時間以上の滞在)は不可で、経由地で長時間の観光をするには別発券が必要になります。


まとめ

  • 柔軟に予定変更したい・繁忙期でも少ないマイルで乗りたい人 → ユナイテッドマイル向き
  • 空席の取りやすさや安心感を重視する人 → ANAマイル向き

▶ ユナイテッドマイルは「使えれば非常にお得」ですが、空席確保や安心感ではANAに軍配が上がります。両者の違いを理解して、シーンに応じて使い分けるのがおすすめです。


ANAマイルとユナイテッドマイルの比較まとめ

項目ANAマイルユナイテッドマイル
必要マイル数路線・シーズンで変動距離制(直行距離ベース)
予約期間搭乗日前日まで(355日前から)当日予約可、約11か月先まで
キャンセル/払い戻し1区間3,000マイル無料(出発前なら全額戻る)
変更(搭乗前)無料(一部例外あり)無料(路線・日付もOK)
当日便変更原則不可無料(同一区間・同日空席あり)
キャンペーン特典あり(例:トクたびマイル)設定なし
対象航空会社ANA/ANA Wings、Air Do、ソラシドエア、IBEX、スターフライヤー、オリエンタルエアブリッジ上記と同じ(ANA経由で利用可能)

まとめ:ANAマイルとユナイテッドマイルの使い分け方

ユナイテッドマイルを使ったANA国内線特典航空券は、距離制で計算される仕組みと柔軟なキャンセル規定が大きな魅力です。
一方で、当日便変更やキャンペーン割引はANAマイルに優位性があります。

ユナイテッドマイルがおすすめな人

  • 予定が変わりやすい人(キャンセル・変更が無料)
  • 路線の組み合わせ次第でお得に2都市を観光したい人
  • シーズンに縛られず空席があれば発券したい人

ANAマイルがおすすめな人

  • 普段からANA便をよく使い、国内線を安定的に予約したい人
  • 今週のトクたびマイルなどのキャンペーンを利用して割安で旅行したい人

結論

  • 柔軟性と距離制のメリットを活かしたい → ユナイテッド
  • 安定した空席確保やキャンペーンでの格安旅行を重視するなら→ ANA

どちらも一長一短があるので、旅のスタイルや予定の立て方に合わせて使い分けるのがベストです

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